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本との出会い方や相性について

本を選ぶ時、私は割と著者で選ぶことが多い。面白いと思った本があったら、その人の過去の本を色々と買って深掘りしていくいうパターン。人ドリブンで本を選んでいるとも言える。そういうような本との出会い方をしていく上で、著者によって大きく傾向が分かれることがわかった。今回は自分の頭の整理のためにそれをちょっとまとめてみようと思う。

また前提としては、すぐに使えるノウハウ本やビジネス本は今回の考察には入れていない。数百年前くらいからの名著やその解説本、その弟子や友人がまとめた本などを対象としています。

まず、著述の傾向は大きくは下記の二つに分かれる。
・他の名著を参考に自分の意見を付け足しているような本
・一旦自分で咀嚼した後に自分なりの考察を展開している本

個人的には前者の本は難解で分厚い名著を読むのに気が引ける際の参考書の様な位置付け。こういう本から、自分にとっての忘れらない本が出るケースは少ない。

後者はまた2パターンに分かれる
・論理的に構成され展開される本
・自分なりの世界観が展開される本

論理的に構成され展開される本に関しては、自分の頭での理解が進むお助け本、という位置付け。難しいテーマに入っていく時、そのような本と出会えると助けられる。例えば、横山紘一氏の本には仏教を勉強する上で非常に助けられた。
一方で、自分なりの世界観が展開される本は、なんというか、ニヤリとなってしまう。天才だなぁと、この人面白いなぁと。世界観を全開にして展開されるので、本にオチがないこともある。それでも、この世界観や価値観に触れられただけで、本当に有難いといった気持ちになる。

最近読んだ本では、進みと安らい、禅マインド・ビギナーズマインド、ティクナットハン師の本、あたりがそれだった。昔読んだ本ではニーチェや、カラマーゾフがそれに当たったと思う。

こういう素晴らしい本というのは、資本主義でモノが溢れる世界で生きている中で、最も尊く価値のあるプロダクトだと思うなぁ。時空を超えて、著者と出会えたことに感謝したくなる。

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