世界大恐慌について

前回の続き、世界大恐慌について
withコロナ、afterコロナを考えるにあたり大変参考になった。

まずは時系列に簡潔に

アメリカでは、、
1914 第一次世界大戦 
ヨーロッパで作っていたものをアメリカで作るようになりアメリカの経済力が向上。余剰生産物を輸出することにより景気がよくなり株取引人口が急増、世界は供給過多で経済悪化

1929 Black Thursday
所謂世界大恐慌の始まり。アメリカの株暴落、預金引き出し、銀行倒産、不動産下落へと繋がる。失業率25%

1933 ニューディール政策
大きな政府が介入し、銀行再編、生産量調整、労働者最低賃金保障、農作物の政府買取、公共事業等を実施。新通貨の話も出たが実現せず。

その頃、ヨーロッパ諸国と日本では、、

イギリス/フランス
植民地と自国産業を守るため、ブロック経済圏以外の国からの輸入物に関し高い関税をかける。

イタリア/ドイツ
ブロック経済から外され、疲弊した国民は国を引っ張っていく強いリーダを求める。ムッソリーニ、ナチスの台頭。リーダーは不安/不満を外に向けようとし始める。

日本
1923関東大震災により疲弊。資源、植民地が少なく経済不安。満州事変に乗り出し軍事主義へ。

その流れで弱小国家であるドイツ/イタリア/日本が同盟を組み、第二次世界大戦へと進んでいきました。

世界大恐慌から第二次世界大戦終戦まで16年間。
下記の二つの流れは今回も同様の道を辿るような気がする。(というかすでに辿りはじめている)
1.経済不況→国民の疲労感/不満の爆発→過激なリーダ、弱者弾圧→戦争
2.経済不況→政府介入(関税上げる/自国産業保護)→資源がない国の弱体化

世界大恐慌より今回の方が希望が持てる理由としては、100年前の経験により、政府もどんな介入の仕方が良いのか学んでいるため前回より上手な介入ができると思うのと、流石に非生産的な戦争には今回は繋がらないのではないかということ。一方で世界中で疲労/不満が蔓延する中で必ず新しい動きが出てくると考えられる。その新しい動きが暴力的で非生産的なものである可能性が高い。

21世紀最大の課題とされる温暖化やウイルス問題は、人々が歪み合い個人の利益を優先させるより、協力しあう方が全体最適に繋がるので、そのような思想を持ってより前向きで暖かい資本主義の次の時代が作れたらいいのに、と思う。理想主義的すぎるかな、、、

=========
参考文献/URL
https://honcierge.jp/articles/shelf_story/4552
大暴落1929 (日経BPクラシックス)
世界大恐慌――1929年に何がおこったか (講談社学術文庫)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?