それは突然に⑤

職場で主要メンバーに伝えるのもすごい緊張した。でも言わなきゃいけない。何かあった時、知らないでは済まされないから。

治療を開始して内服が開始となり、ようやくスッキリ眠りにつくことが出来るようになった。もちろん気持ちとしても少し落ち着いた。しかし大きな副作用が私を襲った。重大副作用と呼ばれる動悸、息切れ、不整脈、頻脈、振戦が仕事中に襲いかかったのだ。安静にすれば落ち着くかと思われたが動悸や振戦が強く食事もロクに摂取することが出来なかった。血圧は普段70〜90代と低めだがその時は150代まで上昇し、脈拍も120〜160代と高値を示した。どうにか動悸を抑えることは出来ないか…かかりつけ医は休診日で相談も出来ない…仕方なく医師に相談するも「鬱もあるし弱いんじゃないかな⁇気持ちの問題だよ。精神的なものからきてることやから精神科に行ったほうがいいよ」という言葉だけでした。何とか仕事を終え翌日かかりつけ医に連絡し診察してもらえることとなった。昨日の診察があった分何を言われるのかという不安もあった。しかしそれは診察室に入って一瞬で消えてなくなった。「すごい振戦あるやん‼︎脈も…早すぎるわ…‼︎こんなんで仕事したんか⁇しんどかったやろ、頑張ったな」主治医からのこの言葉にどれだけ救われたか…気づくと涙がこぼれ落ちていた。一つ一つ説明してる最中も相槌を打ちながら聞いてくれ「その医師がわかってないだけや。君は悪くない。薬の重大副作用が出てるんやから。君が弱いからじゃない。充分頑張ってるから落ち着こうな」と言われ自分をちゃんとみてくれてる、わかってくれてる、わかろうとしてくれてる、と心があたたかくなった。

副作用が強かったため内服変更となり内服方法なども変更になった。すぐに受診をさせてもらえ内服変更などの対応をしてもらえ話を聴いてもらえたことがどれだけ私の心を救ってくれたのか…遠いけどこのクリニックを選んで良かったと心からそう思えた。

医師は医師。だけど医師も患者も1人の人間にすぎない。治療の相性が合う医師と出会えたこと、本当に奇跡だし幸せなことだと思う。

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