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2022AWから見る多様性-vol2- ~doublet,Maison MIHARA YASUHIRO ~
こんにちは、sayakaです。
今回は前回に引き続き、2022AWから見る多様性について述べていこうと思います!前回はKENZO,JUNYA WATANABE MANを取り上げましたが、今回は
「Maison MIHARA YASUHIRO」と「doublet」 を題材にして取り上げていきたいと思います!
前回と引き続きコレクションに焦点を当ててお話させていただきます。
Maison MIHARA YASUHIRO
個人的に一番ショーの演出が面白かったメゾンミハラヤスヒロ。
場所は東京・浅草のすしや通りで行われました。アーケードをランウェイとして使う取り組みは前代未聞ではないでしょうか?
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デザイナーの三原自身が浅草で靴作りを学ぶなど浅草との精通がとても深く、浅草という地に思い入れがあり、今回のショーが実現した。
人通りの多い商店街ではあるが、地元の人の協力もあり商店街内のお店もケータリングを用意し、舞子たちが配って歩いた。
今回のテーマは「SELF CULTURE」
今季は「SELF CULTURE」をテーマに、1990年代の東京の空気感をコレクションに詰め込んでいる。テーラードジャケット、トレンチコートなどのクラシックなアイテムはオーバーサイズで着崩しを楽しむアイテム。服が歪んだように、ポケットなどのパーツを配置したディテールも「メゾン ミハラヤスヒロ」らしいギミックだ。
三原さんも「遊びがあってのカルチャー」「トレンドを追い求めすぎて遊びを忘れていないか」「ファッションがカルチャーであってほしい」という思いがあるとシトウレイさんのYoutubeのインタビューで述べられていました。
シトウレイさんのYoutubeはこちら
今回は80体のルックが登場した。
モデルも多様性に富んでおり、義足のモデルや、西内まりやなど世代も幅広くキャスティングされているのが印象的だった。
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肩の落ちたビックシルエットにインナーなどでビビットな差し色をしているのが目立つ。
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毛足の長いシャギーなものも多くみられた。袖が長めになっているのもアクセントになっている。
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またミハラで人気のデニムのアイテムも多数登場し、ドッキングや、穴あきの加工などが施されているものも見られた。このジャケットも普通のものよりも袖が長く作られている。
そしてショーの演出の途中ではパトカーが乱入し、デザイナーの三原さんが登場し、交通整備のようなものを行う演出も組み込まれていました。
このパトカーも特別に警視庁に借りたそう。細部までのこだわり具合がすごいですよね…!!
この演出には最初皆が本物の警察が乱入したのではと張り詰めた空気からの笑いに変えており、三原さんも踊ったり、観客を巻き込んだりと1番に楽しんでいるような印象を受けました。
このショーを行えるのはミハラならではという気持ちと、会場が一体になって楽しんでいるような空気感を感じました。
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ショーのYoutubeはこちら。
doublet
続いてはdoublet。
毎回おもしろいショーを見せてくれるdoublet。
去年の逆再生のショーも話題になりましたよね。
2021AWの逆再生のショーはこちら。
開催場所は栃木県、足利スクランブルシティスタジオ。
栃木に「渋谷」を再現させた。
会場となったのは、道路や信号、JR渋谷駅ハチ公口、落書きや汚れまでもが実物大で再現された「渋谷スクランブル交差点」のオープンセット。街を闊歩するエキストラのリアリティも相まって、現場はさながら本物の渋谷のようだった。
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当日のショーのゲストたちも行き先などは告げられずにバスに乗っていくという場所を明かさず、驚きを与えた。
若者のエキストラも多数登場し、本物の渋谷の街を再現したのだ。
エキストラも東京モード学園やバンタン専門学校の学生たちを起用。
今回のテーマは「THIS IS ME」
“多様”であることを誰も気にしないことこそが本当の“多様性”ではないか。そんな想いを持って作り出した今季のテーマは、「THIS IS ME」。パラレルワールドのような渋谷の街や、バーチャルヒューマン「imma」のマスクを被ったモデル達、アバターのように通りを行き交うエキストラによって、多種多様なアバターが当たり前に存在する「仮想空間」を現実世界で表現した。
「昨年の東京2020パラリンピック競技大会に感動して、自分なりに多様性について考えたんです。それで、多種多様なアバターがいるメタバースの世界こそ、多様性を体現しているんじゃないかという考えにたどり着きました。だから今回のショーでは、アナログなメタバースを作りたかったんです」
メタバースな世界こそ誰も何も気にしない世界、外見に囚われない唯一無二の世界なのではないかというふうに井野は考えました。
今回はそのメタバースな世界を再現するためにバーチャルモデルのimmaのマスクを全モデルが着用した。
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immaはインスタグラムやツイッター、TikTokなどのSNSで活動するバーチャルモデルで、精緻(ち)な3Dグラフィックで制作され、“インフルエンサー”として有力ブランドのキャンペーンやクリエイターとのコラボレーションとも積極的に行っており、日本のバーチャルインフルエンサーの先駆けであり、世界的にも有力なバーチャルモデルの一人。
スタイルは90年代のコギャル風。
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今回の象徴的なルックのように感じた
ビビットなピンクやアニマル柄、ファー、ルーズソックスのようなリブのタイツ、ザ・平成のようなスタイルでモデルの体型なども多種多様であった。
腰パンのようなスタイルも多数見られた。
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最後にはモデル全員が登場し、マスクをとって登場した。
2022AWのショーはこちら
今回vol1,2とKENZO,JUNYA WATANABE MAN,Maison MIHARA YASUHIRO,doubletと解説してみましたがいかがでしたでしょうか?
最後まで読んでいただけた方なら、洋服のサイズやジェンダーの概念、またモデルも多種多様に採用されていることが感じられるかなと思います。
doubletの井野デザイナーもこう述べられています。
「例えば、ファッション業界で“Mサイズ”と当たり前のように使っていますよね。でも、そもそもMの基準って何なのだろう、人によってMの基準は違うんじゃないのか。そういうひねくれた考えをもとに、服を再構築しました。伸縮性のあるデニムやフーディーは、同じサイズで誰でも着られるようにしています」
サイズに正解はないこと、様々な体型の人が好きに服を着ることの大切さ、ファッションに正解はないことを改めて感じることができました。
SNSで簡単に他人と比較することができる世界でもっと様々な国、体型、バックグラウンドの人が一つのファッションというツールを使って豊かな生活が送れるようになればいいなと思います。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました!
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