カガリユウスケの勧め、経年変化の過程
こんにちは、sayakaです。
インターンなどの個人の活動で投稿が空いてしまい、申し訳ありません。
最近はインタビュー記事を書かせてもらうなど、このnoteの活動から幅を広げて執筆活動をさせていただいています。
こちらのインタビュー記事も皆様に手に取ってもらう機会を設ける予定なので、情報解禁まで楽しみにしていただけるとありがたいです。
今回は「カガリユウスケの勧め、経年変化の過程」について取り上げてみようと思います。
個人的に小物は全てカガリユウスケにするという目標を持っているほど愛用しているブランドです。
カガリユウスケとは?
デザイナーの明松 佑介は服飾専門学校を卒業後、東京でカバン作りを始め2005年に「カガリユウスケ」を始動。
「カバン = 持ち運ぶ空間」、「空間を作るもの = 壁」、「壁 = カバン」という思想で壁を持ち歩くをテーマに革にパテを塗るという手法で壁の質感を表現し、経年変化を楽しむことができるアイテムを展開。
また「壁」からのインスピレーションを作品で表現。カガリユウスケのインスタグラムでは都市名と明松さんが撮られた壁の写真がよくアップされています。
このように都市ごとの壁の写真をプリントしたアイテムもあります。
作品に使われているパテも通常のペンキより厚みがある建築用のパテが使われており、最初はとても硬い質感が特徴ですが、使っていくごとにパテが剥離してくるのでヒビが入って柔らかさや艶感がでてくるのがカガリユウスケの商品の醍醐味です。
またパテには防水効果もあるのでお手入れがしやすいのも特徴です。
実際に私が普段から使用しているアイテムをご紹介しながらカガリユウスケの商品がどのように経年変化を遂げるのかご紹介します。
経年変化の過程
私が3年間愛用しているCRASHのシリーズの二つ折り財布です。
こちらは買ったばかりの時の写真です。この時はまだ真っ白で質感もマットで硬さがあるのが写真からも伝わると思います。大学の合格記念に買ってもらった思い出深いモノなのでとても愛着が湧いています。
こちらは3年間ほぼ毎日使用したもの。
比べていただくとよくわかると思いますが、全体的に黒くなり、パテが剥がれ艶感が出ています。
中は特にパテのヒビの入り方を見てもらいやすいと思います。
二つ折りの財布になっているので折れ目のところに使用すればするほどヒビが入って味が出てきます。中にはカードもたくさん入れられるので、カードの跡も味として出るのが素敵です。個人的には外側よりもこの内側の感じがより「壁」らしさを感じることができるのでお気に入りです。
この財布の使いやすいところが小銭入れが後ろに別でついているところです。小銭だけを取り出す際はここから出すことができるのでとても便利です。
後ろのフラップがある部分はあまり外と触れる機会がないので白さが目立ちます。
この対比を見ると愛着がより増します。
続いてはペンケースのご紹介。
こちらは裏メニューになっていて金沢のBONITAさんで購入することができます。
こちらも先程の財布と同様に全体的に黒くなり艶感が出ています。またこのアイテムは凹凸感がわかりやすいので、カガリユウスケ独特の表情を感じやすいです。
こちらはコシブクロというバック、インスピレーション源があります。
また持ち手の部分が電線になっているのが特徴でカガリユウスケのアイテムにも多数使用されています。
こちら本物のゴムの電線になっているのですが、柔らかくしなるのでパテの質感との違いも楽しむことができ、街中の壁と電線の雰囲気を感じることができます。これも建築的な視点から見られている特徴。
普段見ている景色を「バック」で表現し持ち歩けるのは、空間を持ち運ぶという行為を感じやすいのではないでしょうか。
こちら実はパーツが別売りで販売しており、自分自身でカスタマイズできるんです。
中にはシガレットケースやライターホルダー、ペットボトルホルダー、パスケースなどたくさんあります。私もコインケースしか集められていないのでもっと集めたいと思っています。
続いては最近購入したアイテム。
名刺交換をする場面が増えたので黒い壁のカードケースを購入しました。
まだ使用頻度が低いので凹凸がはっきりとしており、これから愛用していく過程で黒だからこそでる艶感を育てていけたらと思っています。
カガリユウスケには白以外にも黒色のパテや迷彩柄など様々な種類があるんです。
この都市型迷彩は「壁」独特の錆の質感なども感じることができます。
パテ1つにしても色によって表情が違って見えます。
Re:form
またカガリユウスケはRe:formというシリーズも行っています。
Re:formは実際に使用し経年化を経たアイテムを使用し、新たな形にリフォームするものです。
本物の一点物を作るという意味で私たちが使って、汚すという経験を経たモノを新たなものに作り替えるという考え方はとても素敵です。
またリペアサービスもされているので1つのものを長く使うことができます。このようなサービスを行っているブランドは本当に物作りが好きで、1点1点を大事にされているんだろうなという思いになります。1つのものを長く使うという考え方はやはり思い出を紡ぐというところに繋がりますね。
また小物やインテリアアイテムもとても素敵です。
ランプやコースターも展開しているので全て揃えたくなりますね。
個人的には2020年の有機的な個体のシーズンもお気に入りです。
生きた建築にフォーカスしたこのシーズン、架空上の世界のコンセプトがとても作り込まれていました。
カタログの最初の引用文がこちら
セメント質の物質を作り出す菌が土の中にいると仮定し、菌の中でも生成するものの分解するものがあるとして、分解されたセメント菌の胞子が外壁に出た際に結晶化するという現象を表現した物。
ミョウバンを付着させた瓦礫
このような建築の視点から視野を広げた実験的なこともしており、毎シーズンテーマにも注目です。
今回は「カガリユウスケの勧め、経年変化の過程」について取り上げてみました。
普段から愛用しているブランドで、ここ最近の財布の経年変化の仕方がとてもよかったので今回このブログを書くことにしました。
壁を表現するという思想と経年変化の仕方をご紹介できたかと思います。
私自身も今持っているアイテムたちともっと空間や時を過ごしていきたいです。
カガリユウスケの商品を買う際にはぜひ参考にしてみてください。
書いて欲しい記事のご希望等あれば、DMの方へご連絡ください。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
sayaka
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