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大人のおけいこ

このお話はstand.fmで配信しています。
#242 大人のおけいこ on stand.fm https://stand.fm/episodes/6107b11d9a2fe90006f32c91


これまで沢山のお稽古をしてきた。

幼少期〜小中学生の頃だけでも、ピアノ、バレエ、英会話、公文式、スイミング、書道、学習塾。

大学生の頃には華道、茶道、イタリア語。

社会人になってからは、英会話、ヨガ、ゴルフ、そしてフラワーアレンジメント。

字は汚いし、英語もイタリア語もほとんど話せない。よくもこんなに身に付いていないことばかり…と思うけど、「色んな体験・経験をした」「かじった」という意味では価値があったと思う。

幼少期に色々と習わせてくれた両親には感謝しているし、大学生以降、自分でチャレンジした自分も少しは褒めてあげたい。

色々習ったなかでも、とても役に立ったもの。意外なことに、フラワーアレンジメントだ。

実家は常に花を飾っている家だった。玄関や食卓、トイレの小窓なんかに、さりげなく、その場に合った花が飾られている。

私は、今はお花が大好きだけど、20代後半まで花はそんなに好きじゃなかった。東京で一人暮らししている時に、ふと部屋に花を飾りたいなー。と思った。観葉植物はことごとく枯らしてしまうけど、切り花なら枯れるものだし。罪悪感がないのが良い。

習っていた花屋さんがとても素敵だったので後述したいが、先になぜ役に立ったかを話そう。

結婚式の装花選びで私の知識は大活躍した。

高砂やテーブルのお花、何十万としますよね。センスのない装花屋さんでケチると、本当に貧相なお花になったりする。だからといって、見せてもらったイメージ写真を言い値で再現してもらうと、披露宴の費用がどんどん釣り上がる…。

結婚式の時点で2年近くお花を習っていた私の頭の中には、お花の名前と旬と金額の知識があった。私が結婚式をした6月は、私の大好きなダリアと芍薬の季節。好きな花が手頃に手に入る季節なんて、偶然とはいえ最高でした。

打ち合わせの中で1番時間を使ったのは装花。装花の責任者の方と3時間くらい話したと思う。夫は全く分からない話を横で黙って聞いていた。お花が好きな私がとんでもない金額に仕上げることを恐れていた様子。

そして、とっても私らしいと来てくれた皆から評判で、でも私も式場の方も見たことのないような、高砂の装花が仕上がった。

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この一際存在感のあるキングプロテアという花(?)や紅白混ざったダリア(ラララ)を主役にして欲しい。蕾でも咲いても可愛い群れ・オーニソガラム(サンデルシー)、所々からぴょんぴょん飛び出すクレマチスは絶対使って欲しい。ブラックベリーやバーゼリア、手毬草はボリュームある脇役として使って欲しい。そんなことを伝えた。

未だに、中央より左に沢山ある赤いお花の名前はわからないんだけど、担当の方の素晴らしいセンスで出来上がった、大満足の装花。

これ、実は追加料金なく、基本料金で完成したのだ。

ボリュームがあって手頃なお花、存在感の割に値は張るお花、色々知っていることは役に立つ。

お花屋さんにお花を習った。

私がレッスンに通ってたのはお花屋さんだった。売ってるお花の中からクラスに応じた予算内で好きなお花を自分で選んで、自分の選んだ花器にアレンジしていく。お花の金額が叩き込まれた。

主役に気に入ったお花を使いたければ、隙間をいかに低コストで埋めるか?が毎回の課題だった。そのくらい、素敵なお花の多いお店だった。

そのお店のポリシーなのか、先生の拘りなのか、かすみ草をほとんど見たことがない。花キューピットみたいなアレンジは作りたくないらしい。わかる。

でもかすみ草は可愛いので好き。私が使うときはガッツリ主役にしてあげる。

転勤でやむを得ず、レッスンを続けることは出来なかったけど、また東京に住む機会があれば絶対に通いたいと思ってる。

今は家にお花を飾っても、子どもたちが倒すことは必至なので、数年後、少し落ち着いたら花を飾る生活を再開したいな。



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