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「図解モチベーション大百科」を1日2ページ読んでみた【2日目・非競争的報酬】

ちょっと長いけど前置きに、まず部活のお話

「だって、県大会出てないし、『高校時代に頑張ったこと』に『部活』って書きにくいんですよね。」

大学の一番良い寮に入るには高校3年生の冬にいくつかの作文を出して、選考に残らなければならなかった。

お題の1つは『高校時代に頑張ったこと』。

私は演劇部に所属していた。総部員数は両手で数えられるほど。県大会どころか、最初に出場する地区大会で賞が取れないほどの弱小校だった。

私は高校時代をその部活に費やした。2人しかいない裏方のうちの1人で、脚本と演出と照明を任されていた。舞台に出ないにも関わらず、毎日部室で皆と発声をした。大会用の脚本を仕上げる期間とテスト期間が丸かぶりで、テスト準備期間が2週間あっても、最初の1週間は執筆作業で溶けた。

それでも部活が好きだった。個性溢れる部員の皆が大好きだったし、木材の匂いと変なもので満ちた部室は秘密基地みたいだった。最後の文化祭では、全校生徒が私のギャグで笑ってくれた。引退した日に公園で、唐揚げ弁当を泣きながら食べた。味はよく思い出せないけれど、隣で先輩と同期がもらい泣きしていたことは覚えている。

だから、『高校時代に頑張ったこと』は間違いなく『部活』なはずなのに。

「結果が出てないから、なんか、本当に頑張ったの?って思われそうっていうか、説得力やインパクトに欠ける気がして……」

作文を添削してくれていた現代文の先生に、私はそんなことを言った。

先生は私の言葉を一笑に付した。

「結果が出てないからってそんな!(笑)  頑張ったことに変わりはないだろ?良い舞台だったじゃないか。県大会や全国大会に出てたら良いなんてもんじゃないぞ。」

そっか。……そうなのかなぁ?

納得して安心したような、完全には理解できていないような、微妙な心持のまま、私は職員室を後にした。

数日後、私は「県大会には出れなかったけど、皆で協力して頑張ったら良い舞台になった。」という旨の作文を完成させる。結果、私は入りたかった寮に入ることは出来なかった。

今、このことを振り返って、「やっぱり、結果が出てなかったから箔がなかったんじゃないか?」とはもう思わない。

むしろ、あの時に「結果なんて関係ない」と先生が笑ってくれて良かったと思う。

お待たせしました「非競争的報酬」

今日読んだのは、池田貴将編著「モチベーション大百科」の「目標設定」の法則の1つ、「非競争的報酬」

これは、他人との競争に勝つことで報酬が発生するのではなく、自分の頑張りが報酬を発生させている(つまり、競争相手を自分)とした方が、モチベーションが上がりやすいという原則です。

「よく言うけど、実験でも証明されてるんだ」と今日もちょっとびっくり。

この2ページを読んで高校時代を思い出し、私はずっと競争的報酬に依存してきたんだとあらためて感じました。

今でも、「良い結果が欲しい」「あの子に負けたくない」などと考えながら、日常を送っています。

「これじゃあ、モチベーション上がらないはずだわ……!」

現代文の先生の笑い声が聞こえてきそうです。

中学の頃に頑張ってデイリーライフを書いていた私を思い出してnoteを始めたけれど、始めてみると「この人はめっちゃスキされてる……」「なんで皆こんなに語彙力あるの?!」「フォロワー数増えないかなぁ」なんて、他の人と比べてしまう自分。

はい!切り替え切り替え!ミスしても分かんない!

私がテンパってミスをする度、照明部門の先輩が、背中をポンと叩いてくれました。

「照明なんてお客さんはほぼ誰も見てないから笑」

あ、そっか。見てないか!

そう、私が隠れて心でテンパってても、それはあんまり、人には見えていない。

こうやって文章にでもしない限り!(笑)

自分が思うほど、他人は自分に興味ないんだから。


だから、すぐには無理でも、ちょっとずつ、他人じゃなくて自分が基準な自分に、変わっていきたい。

そう思う深夜2時でした。


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