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今更すぎる綺伝感想。

前置き

いえあのずっと綺伝の感想を書こうという気持ちはあったんですよ?
ただちょっとこう、言葉にならないというか思いがまとまらなくてですね、色々考えてから書こうと思っていたら夏を過ぎ秋を超え冬になり年を越し、もう明日と言うか日が変わって今日は禺伝の開幕です(真顔)。

いや本当に真面目に考察するつもりで科白劇と綺伝の比較とかもしたんですけど、まとめるには気力も時間も足りなかったです。

字が汚い。モザイクも雑。

刀ステ作品って見るのにものすごくエネルギーを使うので(個人の感想です)、円盤も特典映像だけ見てそのままだったのですが、昨日ようやく本編を見返し、改めてガラシャ様の可憐さになぎ倒されるなどしました。

で、もう時間もないことですし私自身ちょっと考察をするにはまだ理解が足りない部分も多いので、今回は綺伝のガラシャ様大好きポイントを中心に書いていきたいと思います。
(刀剣男士や歴史上人物に関してはまた機会と気力があったら…すまん、ゲームも作品も刀剣男士も歴史上人物も愛しているが一番愛しているのはガラシャ様なんだ。愛の深さは忠興様にも負けないぞ。斬るなら斬れ忠興様!(何?))

科白劇でもガラシャ様の凛とした美しさに骨抜きにされましたが、綺伝では更に嫋やかさと高貴さと芯の強さが増していらっしゃいませんでしたか?間違いなく増してましたよね?

※これ以降この記事では神姿になる前を“玉様”・神姿になった後を“ガラシャ様”と呼び分けます。

玉様

もうねー、玉様はお嫁入り映像が本当に可憐で!
科白劇からお着物の柄も水色から桃色に変わっていて、初々しさが増して大変可愛らしかったです。
かと思えば夫や子に向ける愛情の深さや武家の子としての凛とした姿も素敵で、忠興様に啖呵を切る強さもあって、とても魅力的な方ですよね。

地蔵くんとの逃避行でも最初は戸惑いや拒絶が強かったものの、打ち解けてからの慈愛に満ちた眼差しと話し方、時にいたずらっぽく可愛らしい口調、差し出された指先の美しさや本当の姉弟のように寄り添い手を取り合う姿がもう、もう、姉上ーーー!と叫びたくなりました。

そして涙なしでは見られない忠興様との邂逅シーン。

私もあなたが憎いのです
憎くて 憎くて
愛おしくて 愛おしくて
身を裂かれそう

という台詞。
玉様の台詞で一番好きなのがこれなのですが、あっでもこの後もしれっとこの台詞一番好きなんですよねえとか言っちゃうかもしれませんがそれはどっちも好きって言うかどれも一番好きって言うか何かもう全てが最高すぎて一番とか選べないぞ大好き愛してる玉様最高!と思っているので仕方ないんです大目に見てください(ここまで一息)。

……ええと、閑話休題。真面目な話をします。
科白劇では苦し気に、全体を同じようなトーンとテンポで言っていたのが、
綺伝では最初の“憎くて”を小さく、次の“憎くて”を少し大きく、間を置いて最初の“愛おしくて”を囁くように、次の“愛おしくて”を泣き声混じりにと、短い台詞の中でも感情の幅広さと揺れが表現されていて。より深みが増しているように感じました。
切なくて苦しくて、けれど美しくて大好きなシーンです。

ガラシャ様

ガラシャ様もまた、科白劇と綺伝では別の慶長熊本のガラシャ様なのだなと感じました。
何と言うかこう、より慈悲深く、強くなられているんですよね。自身も苦悩している中での地蔵くんに対する包容力も、歌仙さんを導く強さもとても素敵でした。

何と言っても歌仙さんとの戦いのシーン。
科白劇でも激しい殺陣に驚いたのですが、綺伝では更に迫力が増していて。あの衣装と靴であれだけの殺陣を行うのはどれだけ大変だったのか…まさに圧巻でした。

そしてガラシャ様と歌仙さんの関係性も少し違った印象を受けました。
綺伝の歌仙さんはガラシャ様を斬ることにより躊躇いがあるように見えて、泣きそうな悲壮感に満ちた顔で戦う姿に胸が締め付けられました。

憎くて、憎くて、憎くて、憎くて……愛おしいあの人の刀
良いのです、歌仙兼定
悔いることはなりません

この台詞一番好きです。
あっまた一番好きって言っちゃった、でも全部好きでs(ry

綺伝での歌仙さんの気持ちの揺るぎが私はとても愛おしいのですが、躊躇いそうになる歌仙さんをガラシャ様が幾度となく導く姿が本当に強く、美しくて。何度見ても泣いてしまう場面です。

Blu-rayには収録されていませんが、千秋楽の日のマチネで、ガラシャ様と忠興様が消える瞬間に歌仙さんが追い掛けながら小さく「待って」って言ったんですよ。もうそこで私の涙腺は崩壊しました。
この遠征任務があったからこそ、この本丸の歌仙さんは旅に出たのだろうなと思います。どれほどつらい経験も乗り越える強さを持つ歌仙兼定。本当に良き刀です。大好き。

その本編を経てのエンディング、名入りの番傘を掲げてガラシャ様と歌仙さんが並んで舞う姿が切なくて、どこか晴々とした表情のガラシャ様と切なげな歌仙さんの表情の対比が本当に美しくて。
言葉はなくともこの二人の縁と想いの強さが伝わる素晴らしいエンディングだったなと思いました。

まとめ

科白劇では初の女性キャストとして、そして二年の時を経て改めて上演された綺伝でも色々と話題になることも多かったガラシャ様ですが、これほどまでに魅力的なキャラクターに出会えたことを幸せに思います。
そして、そのガラシャ様を演じた七海さんが、禺伝で歌仙兼定を演じること。縁の深さを感じると共に、新しい道を開き歴史を作っていく七海さんを心から誇りに思います。
どうか今日から開幕する禺伝が、大阪の大千秋楽までつつがなく、無事に走り抜けられますように。

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