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私が海外で文系の博士号取得を決意する意味とは

2021年の抱負でも述べたように、私はもう一度イギリスに戻り、博士課程に進学したいと思っています。

>>参考記事:【2021年】あけましておめでとうございます!今年の目標は3つ!

そのために、私は本当に叶うかどうか分からない夢の達成に向けて毎日じっと勉強をしながら、その日を待っています。

そんな日々を過ごしていると

・本当にイギリスへ行けるの?
・博士課程に進学できなかったらどうするの?

と、ネガティブな「もし」の質問を聞かれるのですが

私としては、「やると決めたのだから、達成できるように努力するのみである」と常に思うようにしています。

しかし、文系の博士号を海外で取得することは、実際のところ、それほど華やかなものでも何でもなく、私に重くのしかかるのは、そのプレッシャーと不安のみであるのも事実です。

文系博士課程の影

文系学部廃止論という論が蔓延る世の中で、文系の学問は、社会的に理系の学部よりも軽視されているように感じることがよくあります。

文系の場合、理系とは異なり、物体として発明品ができるわけでもなければ、医薬品を開発して、多くの命を救えるわけでもありません。

しかし、私は教育学という人の基盤を育てる学問は非常に価値のある学問であると信じていますし、私にとって「教育の目的とは?」という大きなテーマを考えていることは、とても魅力的に感じるんです。

そんな話を母にすると

そんな大きな課題、あなたが考えても、何も変わらない

とよく言われます。

残念ながら、そうなんですよね。文系のテーマは、研究者でも何でもない私が深く真理を追求しようとも、何も変わらないんです。

だから、たとえ私が博士号を取得しようとも、きっと、私はただの物知り博士となるだけかもしれません。

将来の不安

夢こそあれど、私には常に将来的な不安と経済的な不安が付き纏っています。

もし私が運良く博士課程に進学できたとしても、私には最低限の3年間の学費と、非常に高い生活費が必要になってきます。正直なところ、今の私にはそんな経済力はありません。

そのくせに、「今年もう一度イギリスへ出発します!」と大きなことを言っているものだから、鼻で笑われて仕方ないことではあるのですが、取り組もうとしている私自身が、最初から「行けないかもしれない」と悲観的になっていたら、「必ず行けない」ので、とりあえず、「行ける」と思い込むようにしています。

きっと、私を止められる人は誰もいないと思います。

・イギリス行きの片道切符
・現状では1年間の生活保証のみ(私の貯金)
・健康面は自分次第
・ただ物知り博士になる可能性もあり(就職保証なし)

このようなリスクを背負ってでも、私は博士号を取得したいと心の底から思っているんです。

孤独との戦い

きっと、博士課程は孤独との戦いとなるでしょう。

もちろん、指導教官との話し合い、論文の執筆、学会の参加などを通して、研究を進めて行くのですが、研究するのも、執筆するのも、全て自分です。また、異国の地で、ずっと図書館か、部屋にこもって文章を書き続ける作業を考えると、きっといずれ、私は孤独を感じる時があるでしょう。

また、私が学んでいることは、いつか身を結ぶのか?と漠然とした不安と孤独に駆られながら、先人の文献を読み漁り、知識を身につける日々は、孤独感を持たざるを得ないと思います。

そして、日本にいる友人が社会人としてお金を稼ぎ、家庭を築き、子育てをしている様子を見ると、心にグッとくる時があるのも事実です。

でも、私は、その覚悟をしています。

世界中どこにでも行く決意

私はよく「博士号取ったら、どうするの?日本に帰ってくるの?」と聞かれるのですが、私は「わからない」と答えています。

それは、私にとって博士号取得はゴールであるとともに、スタートラインであると考えているからです。今は、博士号を取ったからといって、日本に帰国し、安定的に大学で働けるという甘い時代ではありません。なので、私は自分自身が学んだ知識を活かし、社会に貢献できる環境であれば、地の果てでも行く覚悟があります。

でも、私は日本で生まれ、日本の教育の恩恵を受けた身として、いつかは日本で活躍できる日を夢見ています。

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