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奪う人、奪われる人

奪う人は延々に奪うばかりだし
奪われる人も延々に奪われ続ける。

その結果、奪う人はエネルギーが溜まる一方なので学びが進まず
奪われる人はエネルギーの循環が得られず疲弊する。

しかし、奪う人は「もらって当然」と言う態度のままだし
奪われる人は「あげて当然」と思ってしまったり。

この悪循環をどう抜け出すか??

*      *

なぜ、このようなことが起こるのか?
それは人の意識の進化のレベルで説明がつきます。

自分で考えることなく、ただ大衆の基準に合わせて生きることを軸とするコンセンサスレベルから
人と違ってもいい、リスクを取ってでも自分で居ることを求める個性化段階を経て
最終的には宇宙と調和して、宇宙の法則を軸に愛を持って、地球と宇宙に奉仕するスピリチュアル段階を私たち人間は目指します。
そして意識の進化はスピリチュアル段階に向かうほどに高くなります。

そして奪う人は完全なコンセンサスレベルで
コンセンサスの中でも低いほど「奪う」ことが当たり前となります。

なぜそうなるか?
コンセンサスレベルの人は
・ 外側の基準に自分を合わせ、多数の意見、権威者の意見にただ従う
・ 安心と安全を重視するためリスクは冒さない
・ 疑問を持たないので自分で考えない(シープルと言われる人たち)
・ 自分に都合の良い環境や情報を与えられるのを待つ
と言う生き方をしています。

これが彼らの生き方だから、彼らに奪うという感覚も意識も全くなく
彼らにとっての安心、安全は「エゴがこれ以上傷つかない」事が重要だからこそ
傷つかないために誰かがなんとかするべき
自分が傷つかないために安心と安全はもらって当然。
と言う考えに至る訳です。

でも、この生き方では苦しい
この生き方では真の幸せは得られない
周囲を変えるんじゃない、自分が変わらないと、と自らが気付いていくと個性化段階に入ります。

*        *

奪われる人はコンセンサスを超えた個性化段階に入った人が多いです。
コンセンサスを経験しているからこそ、コンセンサスの辛さ、苦しさ
コンセンサスを乗り越えることの大変さを身をもって経験しているため
コンセンサスに居る人達をなんとかしたい、手を貸したいと思ってしまう。
その結果、自分の体験談や知っている事などを、「良かれ」と思っては相手にどんどん伝えてしまう。

しかし、コンセンサスの人たちは「自分にとってその情報は有益かどうか?」だけで判断するため
個性化段階の人が、どれだけ時間をかけて伝えた内容であっても
それが脱コンセンサスに有益な情報だったとしても
コンセンサスの人が「要らない」としたものは、アッサリNOとされる。
でも、自分にとって都合がよく、自分にとって有益だと感じると「もっともっと!!」と欲しがる。

その結果、個性化した人達はこんな感じでコンセンサスの人たちに翻弄されます。
そして、個性化した人たちは、出したエネルギーをどこからも取り戻せない結果、疲れ果ててしまい
最悪な場合は「私がやってることは無意味だ」と自分の課題から手を放してしまう事も。

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この負のループを抜け出すには、個性化段階に入った人が主導権を握ること。
コンセンサスの人たちの学びの為、成長の為になることだけを選ぶこと
自分が持っている情報に見合った相手にだけ、それを渡すこと

「それって不平等じゃないか」と思われる方もいるかもしれませんが、それはありません。
それが巡り巡って「相手の為」になるのです。

もし、あなたが日本料理人をしていた場合
「今日、初めて料理を作ります」と言う人に桂むきの方法を伝えても、相手には荷が重いですよね。
もしかしたら「料理って難しい!!やめた、やめた!」となるかもしれません。

それと同じこと。
自分が知っている情報が必ずしも相手にとって成長を促すか?分からない。
もしかしたら「今の相手にとって要らない」かもしれない。
だからこそ、コンセンサスの人が主導権を握り、情報も相手に合わせて出すことが必要。
自分の知識は財産だからこそ、その価値に見合った人にだけ渡すこと。

個性化段階の人は特に相手とは的確に境界線を引き、相手の成長段階に合わせて付き合う事が必要。
それが個性化段階の人の学びそのものなのです。
※境界線の課題がある=個性化段階ではありません。

そうやって個性化段階の人が主導権を握れるようになると、奪う人奪われる人と言う関係性で悩む人が減るのです。

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ちなみにコンセンサスの最終段階では「社会で大成したい」「社会でトップになりたい」と言う思いが強いのと
個性化段階の側面を垣間見ていることもあり、スピリチュアル業界で有名になる方が多いように思います。
しかし、彼らにとって大切なのは「社会で大成する事」ゆえに、見ているのは常に外側。
なので本質的なことは、有名な割にあまりわかっていません。

個性化段階に入ると「貢献」「奉仕」に意識が向き
色んなことに疑問を感じ、真理を探して内側に向かうため
有名になるとか、大成することに興味がありません。
また、この段階に入ると同じ意識を持つ仲間が減るため
深い、深い孤独に悩まされることが多いです。
※友達がいない=個性化段階でもありません。

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