感情体験を軸に書く自分史 2
以前にも紹介した感情体験を軸に書く自分史。
今までの人生を振り返りを通じて、自分に対しての理解度を深めるために書くもの。
まずはリアルな自分の状態を自分が知る。
そこが出来ていないと癒しどころの話じゃありませんから。
以下ネタバレありです。
エピソード5で、鬱と仮性認知症で入院中のジュヨンは自分の認知機能に問題があることは自覚してるものの鬱に対しては否定的。
何しろそれまでの彼女は仕事に家事に育児にと忙しくしてきていて落ち込んだりすることはなかったため「自分が鬱??」という状態。
入院しても、ひっきりなしにかかってくる電話の対応に追われています。
そこで医師は彼女に
「自叙伝を書いてみてはいかがでしょう?
ジュヨンさんの人生で最も重要だと思われる出来事を書くんです。
幼いころの記憶、初恋、就職、結婚、なんでもいい
ただし出来事ではなく自分がどう感じたかにフォーカスしてください。
この時はこう感じた、この時はこう
当時の気持ちを詳しく書いてみるんです。
ひとまず10ページは書いてみて」
と指示します。
最初は「どうやって書けばいいのか」と戸惑うジュヨン。
でも、書き出してみるとあれもこれもと出てきて
時折涙を流しながらも書き続けるジュヨン。
そして次に医師は「この中でネガティブな感情を表現した部分に色をつけてみてください。少し感じたって個所でもいいので」と指示します。
ジュヨンはペンを持ち色付けを始めると、ノートは黄色のラインで一杯になります。
そしてジュヨンは「最初はあまりなかったのに、子供を産んでから黄色が多くなってます。私、こんなに苦労してたんですか?本当に?」と。
* *
客観的にジュヨンが自分史を書くことで自分を理解していく過程。
自分がどれだけ頑張ってきたか、無理をしてきたか、家族や仕事を優先してきたか。
でも自分は幸せじゃなかったという事実に気づき
最後には自分に「頑張りすぎないで。辛いはずよ。自分が弱ってることにも気づけない、人生が全部黄色になっちゃう。黄色信号が出てることにあなたは気づかない。でもあなたが幸せじゃないと意味がないのよ」と語りかけることが出来ました。
自叙伝を通じて自分を知り、自分が幸せじゃなかったこと。
幸せじゃなかった理由は家族や仕事を優先していたことを理解したから
そこまでの言葉が自分にかけられた。
なのでもう彼女は大丈夫でしょう。
精神科の治療の一部で私がお勧めした感情体験を軸に書く自分史が使われていたとは知りませんでした。
でも、このドラマを見ていて思うのは私がやってることは、精神科の医師がやっていることと似ている部分が多いという事。
でも、当然ですが医師と私では、扱える患者さんの状態いんは大きな差があり
それは「現在、日常生活が送れているか、どうか」という点。
ドラマを見ていて思うのは、人が病気になる原因も理由もやはり未消化の感情だ、という事。
でも、その病気の状態によって日常生活を送れなくなっている人がいて
その人たちが必要なのは医師による治療による安全確保。
私の場合は「現在、日常生活は遅れている」ことが前提。
「でも幸せではないから、幸せになりたい」という人たちのサポートのみです。
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