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上條淳士展LIVEに行ってきた

高1の時に「To-y」を読んだ。PSY・Sの主題歌「レモンの勇気」も好きだった。同じクラスの好きな人がTo-yの絵を真似て描くのがめっちゃ得意で、書いてもらったこともある。そのメモはなくしたけど。
多感な時期に出会った、かっこいい絵を描く人と記憶している。

アーティストの絵をいくつか描いているのもなんとなく知っていた。長髪の櫻井さんの絵は昨年、上條さんのXでお見かけして、うわぁ…かっこいい…と、現物が見れるのならと出かけた次第。

暗闇坂。もう名前がグッとくる。

根津駅から暗闇坂をちょっと下ったところに美術館はある。向かいは東大。
1984年開館とのことで、なかなか年季の入った建物。喫茶店の上にあるレリーフと入口の彫刻がすごい。迫力ある。

ポチッで美術館HPへ飛びます
1ヶ月ごとくらいのスパンで展示替えあり(後述)

展示は1階と2階に分かれており、1階にTo-yとSEXの展示。原画を山ほど見れる。片隅にTo-yのレコードとVHSビデオ、レモンの勇気のレコード(CDかも)もあった。全部懐かしい。これだけ時間が経っても漫画の世界とかキラキラ感みたいなのをうっすら覚えている。流行ってたし、十代の頃に見たものはいつまでもよく覚えているなと思った。

2階にあがって、半分は引き続き漫画関連の展示。存じ上げない作品だったけど、ちょっと櫻井さんに似てるな…と思ってしまうキャラがいたり、これも似てる…と思うスケッチも点在していて、内心浮かれながら半周。そして、目当てのアーティストの原画。

チラ見せ。本物を見る価値あるので、可能ならぜひ現物を見てほしい
(展示物は一部を除いて撮影可)

アー!いたー!!あっちゃーーーん!!!
これ見たかった。写真でチラ見えているのは完成画なのですが、上に同じ構図で下図?スケッチが飾られています。下図も生々しくて良いのですが、モノクロでありながら髪の毛とか色が入ると当然だが雰囲気が全く変わる。白黒画面とカラー画面くらいの差を感じる。モノクロだけど。光の感じ方が違うのかも。

櫻井さんの隣にはBUCK-TICK5人、逆側にHIDEさん、hydeさんが飾られている。hydeさんすごい似てる。実在するそのままで絵になってるけど映える、こんな風に描かれると嬉しいだろうなあ。BUCK-TICK5人の絵もとても良いです。短髪の櫻井さんも良い、絵だけど惚れる。今井さんは絵になっても強い感じを発してくる。

2階から連絡通路を通って、竹久夢二美術館へ。同一チケットで全て鑑賞可能。
夢二の展示、楽しかった。新聞社を脱サラして絵に専念したのとか、退職の理由は主任とソリが合わなかったこととか、なんだか親近感覚える。さらに1階では、夢二の女遍歴がセキララに写真付きで紹介されていた。正妻じゃない人が最愛の人、なかなかうまくいきませんね…。
作品は挿絵とか小冊子のイラストなど、小作品に心惹かれた。山野楽器と千疋屋の冊子がかわいい。連載小説の挿絵なんかも、絵を見てるだけで小説を読んでる気分。バッドエンドだったのが悲しかった。

弥生美術館へ順路を逆走して、櫻井さんとBUCK-TICKの絵の前に戻ってしばし眺めて見納める。
見れて良かったな。やはり実物は見るに越したことはない。
でも一番見たかった「オッドアイ」、なかったな。
展示替えで出てくるのかな…また来ねば。

オッドアイ。これが一番好き

帰りは暗闇坂を下って上野へ。のんびり見られて静かで良かったなー。みなさん好きな作品の前で思い思いに過ごされていて、私もひとりでひっそり好きな絵の前でぼーっと過ごす。とても気持ちの良い時間でした。

上野公園を横断して駅へ向かう。パンダ、今日が見られるラストだったようで。私が通った時はもう夕方に近くて、今から入る人も殆どおらず。ディズニーランド風のS字の柵が残されていた。祭りのあと。

ムフ♪

飲みながらニタニタと愛でつつ、ご飯を食べて帰宅。

画集買いました。

ミュージアムショップで見本をパラリ。
最初に開いたページがこれだったら、もう家に連れて帰るしかないだろ。オッドアイも載ってた。嬉しい。ボリュームがあるのでこれからゆっくり眺めていきたい。

最後に、展示替えのスケジュールをメモ。
・Ⅰ期:2024年9月28日(土)~2024年10月27日(日)
・Ⅱ期:2024年10月29日(火)~2024年11月24日(日)
・Ⅲ期:2024年11月26日(火)~2024年12月22日(日)
・Ⅳ期:2024年12月24日(火)~2025年1月26日(日) 

しつこいけど、オッドアイがもし展示されるようならぜひ再訪したい。