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皆既日食直後、スタンドFMに収録の際に音声メモとして残していた部分もありますが、改めて振り返って記録を残しておきます。4月8日当日は朝少しゆっくりめに起き、外に出ると天気は結構良く太陽が見えていました。これは見られるんじゃないか期待をしながら機材のセッティングをしました。機材をセッティングしていると、娘から雨が降ってきたと少し霧雨が降ってきた模様。空も曇っています。
撮影機材を1時避難し様子を見ながら中でできる準備をしていました。直前になり、色々とやりたいことが増え、どの機材で何をするかと言う迷いがたくさん出てきました。しかし2012年のオーストラリアの反省から何よりも見ることが大事。撮影は命と言うふうに決めていましたので必ず目で見ようと思っていました。ピンホール用の手作り投影機も作成し準備は整いました。

少し時間が経ち、雨がやんだので、また機材設置し直しました。ポータブル赤道をセットし、コンパスで北を確認、ざっくり合わせます。クイックリリースプレートに雲台を設置し、双眼鏡、国立天文台の望遠鏡、一眼レフカメラをセットしました。結局国立天文台の望遠鏡はフィルターをセットし、アイピースを覗くことにしました。

部分色の少し前には雲が多く心配になりましたが、第一接触の始まる頃には晴れてくれていました。第1接触の3分前位に、このままでは皆既中に気にかかってしまうのではないかと不安になり、直前に場所を移動するということをしてしまいました。大丈夫だったかもしれませんが、時間が経つにつれて不安になってしまいました第一接触少し遅れて撮影を開始しました。インターバルタイマーで1分おきに3枚のブラケット撮影。しかし雲雲がかかり露出を調整するのが難しく、ライブビューのディスプレイを見ながら露出を変えては撮り、変えては撮りの繰り返しとなりました。

明石市立天文科学館の井上館長のXより


Xに投稿されていた井上さんの図を見て、何分前に何が起きるか、人間がどんな行動になるのかなどを確認し合っていました。
定点カメラとかも置いたりしていたので、様子も見てみようとおもいます。

雲がどんどん流れ、皆既中に晴れることをただ祈るばかり。天リフさんのライブ中継を参考にし、少し未来をスマホで確認しながら分日食を楽しみました。シャドウバンドが見える頃かもしれない。金星が見えてくるかもしれない。夏の大三角がこの辺にありもしかしたらポンスブルックス彗星も見えるかもしれないなど色々と考えていました。
太陽の明かりがかなり細くなってからも結構時間があるもんだと言う話もしていましたが、いざ目の前の太陽が欠けていくと、時間はあっという間に過ぎてきました。周辺がどんどん暗くなり、気温もどんどん下がってきました。第一接触前は35度もあった。気温が20度台後半に体感温度もかなり低くなりました。脱水を心配し何度も水分を補給していました。定点撮っていたハンディーカムがバッテリー切れのサイン。モバイルバッテリーで充電するも間に合わず。急遽iPhoneを三脚に固定し、様子を撮影することに。もうすぐ第二接触となり、いつフィルターを外すか悩んでいましたが、少し早いかもと思う段階でフィルターを外すことにしました。カメラのフィルターを外してみると、ダイヤモンドリング的な感じに見えたので、エムさんにもフィルター外しましょうと声をかけました。


第二接触(ダイヤモンドリング)


双眼鏡や望遠鏡を除くと、ちょうどよく見えたので、娘にも見るように声をかけます。一眼レフはインターバルタイマーを切り、そのまま3段階のブラケット撮影でエリーズを押します。なるべく目は望遠鏡や双眼鏡一色グラスで見ることにし、露出を変えて取り続けました多少画面は確認してしまったかと思いますが、撮影は二次とお互いに声をかきながら見ていました。

プロミネンスがいくつも見えています。

中頃になり、コロナが広がる頃、Mさんが望遠鏡を覗いていないことに気づき、「望遠鏡で見ましょう。双眼鏡でもいいので」と声を掛けました。後で聞くと、声をかけられなければ、気づかなかったとのこと。声をかけてよかった。


きれいに周りに広がるコロナ


皆既が終わるとかなりほっとし、その後の撮影がおろそかになってしまいました。とても感動し、思わず笑さんの前に行きハグを求めます。「ほんとに来てよかった。誘ってくれてありがとうございます」と声をかけると、途端に涙が溢れてきました。後から娘が私も私もと抱きついてきました。心の底から来て良かったと思いました。

また続きを書きます。

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