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0等星とは

明るい星を1等星と呼びますが、それよりももっと明るい星を0等星と呼びます。数字が少なくなるほど明るくなるんですね。もっと明るいと-1等星(マイナス1等星)というのもあります。

星空ラウンジ☆のオープンチャットで話題に

先日、オプチャに新しく入っていただいた方から質問がありました。「0等星の0の読み方に決まりはありますか?」と。
確かに、0って「れい」とも「ゼロ」とも読みますよね。「れいとうせい」「ゼロとうせい」どちらも聞いたことがあります。どちらが正解なのでしょうか。

0等星と0等級の違い

これはまた改めてまとめたいなと思いますが、0等星というのはその明るさの星のことを言い、0等級というのはその星の明るさのことを言うと思います。

「れい」と「ゼロ」の違い

基本的には「れい」は「零」と書き、日本語です。「ゼロ」は「zero」ということで英語ですね。なので、日本語と英語の違いということでしょうか。しかし、1等星を「ワンとうせい」ということはないですよねw
でも、0等星のときは「ゼロとうせい」というのを聞きます。不思議なものです。

小数点以下を言う時は「れい」

1等星、2等星という時は、あまり小数点以下を言うことはないような気がしますが、等級を細かく言う時に、0.04等級や−1.46等級など、細かく表す時があります。このときは、「れいてんれいよんとうきゅう」とか、「マイナスいってんよんろくとうきゅう」などと読みますね。
「ゼロてんゼロよん」などとは読まなそうです。
これは星に限らず、ほかの小数点のときも同じですね。

「れいとう」は「冷凍」になってしまう

星空解説で、「れいとうきゅう」「れいとうせい」と説明すると、「冷凍級ですか?」「冷凍性」って何ですか?と質問されてしまうこともあります。なので「ゼロとうせい」とも言いますね。と付け足すことがあります。

Twitterでアンケートとってみた

みんなはどんな風に使っているのか気になったので、アンケートを取ってみました。結果はこちらです。

33票のうち、「ぜろとうきゅう(ぜろとうせい)」を選んだのが73%ということになりました。そして「れいとうきゅう(れいとうせい)」が18%でした。残りの9%は「れい・ぜろ 両方」ということでした。「ぜろ」の方が使いやすそうですね。

国立天文台に問い合わせてみた

星見人さんが国立天文台に問い合わせてくれました。その結果は「特に決まりもないので、どちらでも大丈夫」とのことでした。なので、あまり気にしないで、使いやすい方を選んで使うといいですね。

「ゼロ」と「れい」が混ざる場合も

番外編として、両方が混ざる場合もある話。小数点第2位まである場合などに、両方を混ぜて言う場合がありました。0.04等級を「れいてんゼロよんとうきゅう」というような時です。「れい」と「ゼロ」が混ざると違和感がある感じもしますが、聞いているとそこまでの違和感はなく、ゼロが強調されてわかりやすいような気もします。1.02を「いってんゼロにぃ」などと言ったりしますよね。不思議なものです。

相手が理解しやすいように使おう

いろいろ書きましたが、どちらが正解ということではなく、相手が理解しやすいのが一番かなと思うので、「冷凍性」と聞き間違えてしまうのなら、「ゼロ等星」の方がわかりやすいですし、小数点以下を細かく言う時は「れいてんれいよん」と読んだ方がよいような気がします。星空解説では一人に説明する時間が限られている場合が多いと思いますので、なるべく一回で伝わる言葉を選びたいですね。

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