独立当初から税理士とのお付き合いの意味を考えた
私は、中年になってから個人事業主→一人法人経営+時々バイトしてる中年です。
こんな私の思い出話です
1 時間削減と社会的信用の為、初年度から確定申告は『信頼できる税理士』に依頼がおすすめ。
(1)時間の削減
正直、起業時は規模が小さいとついコスト削減をしたくなるのはわかるんです。
ただ、これだけは忘れないで下さい。
税理士に支払ったお金は、どっかで稼げば口座残高は戻ります。
ですが、一人で税務に費やした時間は、もう戻りません。確定申告間違えちゃったってドギツイです。
税務実務なんてコロコロ変わるし、税務署や民間の会計ソフトフォーマットもズンズン変わるんです。イチイチ、それを一人でチェックするには無理がある。
どんな仕事もプロほど、早く正確に仕事をします。だから、つい素人だとその難しさが理解できずに「アレ?あんな簡単そうにしてるなら自分にもできるんじゃね?」って勘違いをしてしまいます。
私が正にそうです。私も個人事業主や法人設立の初めごろは自分で調べながら、ヒーヒーいいながら時間かけて手続きしてました。
計算したことはないので正確な数字ではありませんが、私の本業の営業時間や休日を減らしてまで、税務書類を作ってたり税務勉強をしていました。
個人事業主や会社経営者としての税務の勉強ではなく、確定申告する為の勉強をしていました。
無駄ですよね。私は税理士になって確定申告をしたいんじゃなくて自分の持つ会社の営業をしたいんです。
勉強することは大事ですが、勉強する内容は私のしたいことと違うって気づくのに数年かかりました。
なので、この失敗から学んだのは、税理士の回しモンでもありませんが、餅は餅屋。
税務申告は、初っ端から税理士通しておくのがおススメです。
この失敗のおかげで小規模な確定申告書類なら自分で作れるようになりましたけど、日々、法律等が変更されるので、今はもう専門家に相談の一択のみ!
税務は税理士に依頼します。
2 税理士に依頼することでの社会的信頼性を得る
私にはできませんでしたが、一部のなんでもできちゃう方でしたら、本業をこなしながら確定申告をスパッとすることができる方もいらっしゃるかもしれません。
けどね。それでも税理士を通した方がいいと思うのは・・・目に見えずらいですけど社会的信用性を買えます。
ちょっと、いやらしい言い方かもしれませんけど、事実だなと仕事するほどに思います。
例えば(その1)目の前に2つの決算書類があったとします。
1つは、税務素人の事業主が調べながらなんとか作った決算書類
1つは、税理士が作った決算書類
どちらを信用しますか?と言われ、どちらを取りますか?
書類の第一印象として、それが一つの信用に対する答えだと思います。
例えば(その2)
書類チェックした結果、その決算書類の中身が同一で、違いは税理士が作ったという証明がついていたらとしたら、どう思いますか?
「なんだ、税理士に依頼しなくても調べれば結構、自分でもできるんだ。」と思うのも一つの考えです。
「やっぱり税理士がチェックして申告してるってことは、事業主はちゃんとお金の管理をしっかりしているんだな。」と思うのも一つの考えです。
どの考えを持って仕事するのも構いませんが、やはりこれは一つの信用に対する答えだと思います。
何でもできる方もいるかもしれませんけど、日本の商売ルール的に長く独立してやっていくなら一つの投資として税理士さんとは最初から絡んで仕事していくのが楽だと思います。
あと、細かいこと言えば、金融機関さんとかちょっと大き目な取引先とかだと・・・ね。ってあるのです。
昔より、結構、審査状況が変わっているのかも知れないですけど。
郷に行ったら郷に従え。
事業するなら、事業ルールに従う。
3 他者に仕事依頼をすることで、得られる経験や情報
独立して仕事しはじめると、はじめは「どうやって仕事(お金)を獲得しよう?」ってばかり考えて、自分が依頼料を払う側の考えまで及ばない時があります。
これは会社員や公務員さんなど、専業雇用契約でずっと働いていたら「外注なんていくらでもした経験ある」っておっしゃる方々がいますが
そのあなたの勤め先の会社や公共団体の雇用主の名前がない状態で、自分の名前だけで発注をかけたことはありますか?
一人の消費者個人としてではなく、「一人の事業者」として発注をかけることはまた別なことだと思います。
慣れですけどね。受注慣れも大事ですが、発注慣れも大事にしています。
一人の事業者として、相手が交渉でどうでてくるのか?見積もりや日程調整、支払いについて等々。
あと税理士さんは、色々な顧問や単発税務相談で多業種に接している可能性があるので、ちょっとした情報を得られる可能性もあります。
そうゆう情報を全く持ってないか、共有してくれない税理士さんもいるんで、税理士さんも色々だな~って勉強にはなりますね。
4 でも、キツイ税理士もいるんだな~ということにも気づけます。
ここまで、散々、税理士に依頼するべき!とオススメしてきましたけど、最後に、
盲目的に資格を持っているからと専門家を信用することは避けるべき
というのも伝えておきます。
私も昔は、有名な国家資格を持っている方々はすごい!って盲目的に信用してしまってましたが、彼らも人です。
資格持っている方々でも専門分野でも間違いもあるし、専門以外のとんでもない間違いをされて私が金銭被害を被ったのに謝罪さえなかったり、時間管理できなかったり、驚くほど幼稚な理由で約束やぶったり・・・
誰にでも間違いはあるし、私も結構、やらかしています。
けど、そのミスをリカバリして信用や信頼を構築していくしかないかと。
なので、「税理士」ではなく「信頼できる税理士」に出会えるまで、色々な税理士さんに相談や依頼など有料でしてみるのがおススメです。
5 税理士には有料で相談(という商談にする)。
税理士さんたちも商売です。
確かに、私たち依頼者側にもトンでもな方々もいるので、まずは無料でお話をお伺いしますよって制度取られていらっしゃる税理士先生がいますが、
私は基本、初回は有料で相談をさせて頂きます。
その分「ちゃんとタイムチャージ取るなら、その分、有益な情報を頂戴できるんですよね?ニッコリ」と相談をスムーズにさせてもらう為です。
相談前に、向こう様のいう相談内容概要資料も、A4一枚にまとめたモノを作ります。
相談って名前になってますが、私にとっては商談に近い感覚でガツガツ情報共有していきます。
有料にしてると便利なのは、その時は契約しなかったけど、税理士に大きな損もさせていないということ。
長く商売していくんで、また機会があれば一緒に仕事をするかもしれませんから、これも一つの投資と考えます。
時間は有限です。
無料で、ダラダラ話す時間のムダをするなら、有料+短時間で結論を出して仕事したいんですよね。
ダラダラする時は、家で十分です。
ってなことを思い出した中年からのご提案でした。