家族間の労働は、積極的にお金で外注する方法『も』ある   ~(実質)家族のいない生き方をどう生きるか~

「家族間の労働なんて言い方ってひどい!家族は協力し合うものじゃん!」って言う方もいるでしょう。

私も、今もそういう気持ちはあります。

ただ、今回のお話は「他の考え方『も』色々とあるよね。」というお話です。


例えば、

以前、私は大掃除をしてゴミが出ました。

ごみ収集所へ出しても回収できない品目なので、調べたら

1 自分でごみ処理場へ持ち込む(ごみ処理代)

2 業者に依頼して、ごみ処理場へ運搬してもらう(ごみ処理代+運搬費)


家族がいた時は、車があったので、ごみ処理場に持って行ってました。
お互いの得手不得手を考慮して家族間の助け合いをしてました。

ただ、今は(実質)家族がいないので車はありません。
一人でも車を所持してる方はいるでしょうが、私は運転しないので、車移動はできません。

運搬費を調べると、約1万円でした。


運搬費1万円の価値を考える

はじめは「1万円は高い!」と思いました。

少し時間をおいて、考え直しました。

車を所持していた場合にかかるお金、責任、時間
1 購入費(数十万円~数百万円?)
2 維持費(ガソリン、日々のメンテナンス、車検、税金、保険、駐車場)
3 車を維持するための手続き時間(例 車検の依頼にかける時間、車保険検討時間等々)
4 運転者としての責任(リスク管理:例 交通事故)
5 移動時間(運転して移動している時間)

車を所持していない場合にかかるお金、責任、時間
1 運搬費
2 運搬業者を探す時間

以上のことを計算すると

「今回の大掃除で出たゴミ運搬費1万円」は安いなと思うようになりました。

人それぞれ得手不得手があります。

私の場合、車の運転が不得手で家族がいた時に補ってもらっていたことを外注をするようになるのが、家族のいない生活なんだなと強く実感したのが、このゴミ捨ての件です。

友人・知人や親しいご近所さんに依頼する方法などもあるでしょうが、あくまで今回はザクっと『外注(赤の他人様にお金で仕事として依頼する)もある』というお話でした。

最初は「1万円かぁ」と、すぐに依頼はできませんでしたが、コストを書き出していくと、ストンと納得して支払えました。


生きていく上で、色んな選択権があることを自分で分解して再構築するようにして飲み込むことは、家族のいない生活をしていく中での発見の一つでした。

最初は「今まで、家族に頼めたのに、なんか悲しいな。」と思ったこともありました。今は人生100年なんて言われているので、家族のいない生活の方が長くなっていって、私は外注慣れしていくのかなと思います。


「お父さん、今、暇?ごみ捨て行きたいから車を出して。」

もう、二度と言えないセリフを書き出しておこうと思います。

2021.09.13