見出し画像

楢俣川洗ノ沢(ショートコース)

日程:2022年8月16日(火)晴(一時雨)
メンバー:S木(L、記)、W辺さん、N中さん、K井さん

もともとは同じ楢俣川水系のヘイズル沢へ行く予定だった。
登れる滝が続く明るい渓相、小至仏山へと詰め上がる雄大な岩稜帯、鳩待峠で締めの生ビール・・・のはずが!!!同行のおば・・お姉さま方がみんなコロナに感染してしまったため計画見直し。療養明けの今回はリハビリ山行ということで、ユルユルの洗ノ沢日帰りショートコースへ転進した。

前泊は道の駅みなかみ水紀行館。軽く宴会をして0時過ぎに就寝、朝5:30頃には皆起きて、6:45に道の駅出発。藤原方面に向かい、奈良俣ダムに着いたのは7:30頃。林道ゲート前に移動して沢支度。

ゲート前で沢支度


みんな準備が整ったところで、8:15林道ゲート前スタート。まずは45分の林道歩き。コロナ療養明け久々の山行、お姉さま方も楽しそう。

林道ではしゃぐお姉さま方

9:00、入渓点となる洗ノ沢橋に到着。10mほど過ぎた道路の左側(川の右岸)に踏み跡があったのでそこから入渓する。

入渓点となる洗ノ沢橋

前日まで雨が続いたが、増水はしていない。ここからしばらく滝らしい滝もなく、延々と河原歩きが続く。気温33度、猛暑の中を延々と河原歩きが・・・延々と・・・。

果てしない河原歩き

飽きてくるのでたまに両岸の棚を歩く・・・。

棚歩き

たまに滝も出てくるけど、難しいものはない。

簡⭐︎単

暑いので休憩。

S木「な〜んもないっすね。」
N中さん「今日はリハビリ山行だからね♪」

わかっちゃいたけどひたすら河原歩き、面白くない。でもリハビリ山行だし仕方ない。

休憩でくつろぐお姉さま方

Co1070の右岸枝沢(1:5)を過ぎたあたりから、渓相が変わる。それまでのゴーロ帯から、ナメの渓相へと変化し、ナメ床とナメ滝が連続する。癒し系と言われる所以だろう。

美ナメ
ナメ滝が連続する

12:04、今日のゴールとなるCo1235脱渓点のルンゼに到着。ここでお昼ごはんにする。食べ終わっても12:40、まだ時間が早いのでもう少し先へ行ってみることにした。

Co1245の左岸枝沢へ差し掛かると、またなんとまあ!素敵な斜滝がかかってるじゃあーりませんか!

Co1245左岸枝沢にかかる大きな斜滝

下から見ても何mあるのかよくわからない。見上げる限りずっと滝が続いている。下部は斜度がゆるく、上部は立っているようにも見える。

S木「見学に行ってみましょう。登らないですよ?見学だけです。」
とりあえず滝を見に行く。

じー・・・・・・

S木「登らないですよ?もうちょっと近くで見てきます。見学です。」

おれはリーダー、変な滝に登ってみんなを危険な目に遭わせてはいけないのだ。がまんがまん。

ちょこっと登ってみた

S木「登らないですよ?見学です。」

そう、おれはリーダー、変な滝に登ってみんなを危険な・・・

W辺さん「登っちゃえば?」
K井さん「のぶおなら登れると思うよ」
N中さん「ダメだったら戻ってくればいいじゃん」

S木「・・・登りましょう!」

というわけで、面白そうなので登ることにした。
登攀練習、スタート〜!

1段目で灌木にランニングをとるあたし

ここから先はまじめに登攀したので、写真ほとんどありません。文章でお楽しみください。(たぶん)3段40mくらい、水量のない斜滝でした。

1段目(18m)
念のため空身で登攀スタート。下部はホールド豊富。水流右をさくさく中段まで登り、灌木でランニングビレイ。そこから先の上部はホールドが急に乏しくなる。フェルトのフリクションで体重が乗る岩を慎重に選び、登攀して1段目を終える。後続はプルージックで上がる。

おれのザックを雑に荷揚げして喜んでいるサイコパス達

2段目(15m)
1段目同様、水流右を登り始めるが、1段目よりもホールドが細かく、ぬめりが強い。乗せた足の重心が少しでもブレるとぬめりで流される。足で岩を撫でては戻す。一歩が出ない。

S木「うーん・・・。」
K井さん「右のブッシュに逃げたら?」
S木「そうっすね。」

技術もプライドもないあたしは躊躇なく右のブッシュに逃げて登攀。といっても草付きの泥壁だって簡単ではないので、キックステップで足場を作りながら登る。上部は斜度がゆるみ、登りやすい。2段目も終える。

3段目(10m)
ぬめりはあるが階段状で難しくない。私は2段目でビレイをしていたので、最後に登ってきたK井さんにロープをひいてそのままリードして3段目を登ってもらう。落ち口が少しいやらしいので念の為ビレイするとのこと。

K井さん「(登って)いいよー」
N中さん「ロープ繋いでよ。」(後ろのメンバーにもう一本ロープを出して連結して、と言っている)
K井さん「足りるでしょ。中間までフリーで登れば。」
N中さん「その手前の一歩が怖いのよ!」

お姉さま方の醜いやり取りを横目に、私はフリーで右から登る。
というわけで、3段40m完登(逃げたけど・・w)。みなさんもぜひ登ってみてください。そんなに難しくないと思います。

このままこの枝沢を詰めても登山道に出られるが、懸垂で本流に戻り、予定通りCo1235のルンゼから脱渓。詰めは藪が薄く、斜度のゆるいルートを選びながら15分ほどで登山道へ。

登山道はおおむね快適で1時間ちょいで林道に出て、そこから30分ほど歩いてゲート前に到着。

リハビリ山行となった洗ノ沢ショート、お姉さま方もほどよい疲労感で満足されたご様子。私も最後に大滝登攀ができて充実感たっぷり。

洗ノ沢は中盤以降美しいナメの渓相が続く癒し系だが、序盤のゴーロ歩きが長く、楽しめる滝もないので個人的にはイマイチ。ちょっと刺激が欲しい人は、今回入ったCo1245左岸枝沢の大滝を登って登山道まで詰めると面白いかも。

というわけで、渓友塾友の会「沢旅人」の最初のnote投稿、これで終わります。ありがとうございました。

下山時にミヤマクワガタさんいました。

山行実施日:2022年8月16日(火)
メンバー:S木(L、記)、W辺、N中、K井
山域:奥利根
山行形態:沢登り
コースタイム:
楢俣ダム林道ゲート前(8:15)-洗ノ沢橋(9:00)-Co1230脱渓点ルンゼ(12:04)-Co1245左岸大滝出合(12:50)-Co1235脱渓点ルンゼ(14:00)-登山道(14:22)-林道(15:30)-楢俣ダム林道ゲート前(16:06)
地形図:藤原

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?