見出し画像

夕陽が似合わない日

子どもの頃はたいてい川とか田んぼで遊んでいた。


小2くらいの時に、近所の田んぼで僕の兄貴がカブトエビ(カブトガニをそのまま小さくしたみたいなやつ)を発見して、どういう経緯か忘れたけれど翌日くらいに地元のテレビのニュースで報道されていた、気がする。

飼い方も知らないのに虫かごいっぱいのカブトエビを兄貴は家に持ち帰り、翌日には全部死んでいて、噂を聞いた僕の同級生のけんたくんがカブトエビを欲しいと言ってうちに来て、母がもう全部死んでいるよと言っても大丈夫と言って大量のカブトエビの死体を引き取っていった。その後どうしたのかは知らない。



小5くらいの時に、もよリバー(最寄りの川)でいつものように魚を捕まえて遊んでいたら、岸辺に蛇が出て僕は逃げ惑って後退りしていた。

岸のへりまで後ずさって、もう川に飛び込むしかないという状況の中、川の方に視線をやると、何か黒くて大きくて四角い影が水中をすいーっと走って行った。

その瞬間はなんかめちゃくちゃでかいカエルがいた!と思ったものの、蛇から逃げることに必死でそれ以上追いかけることができなかった。

どうにか蛇から逃げて数時間後家に帰ると、テレビのニュースでさっきまで自分がいた川が映されていた。

自分より少し年上の男の子がインタビューを受けている。その川にいるはずのないワニガメを発見したという。

さっき僕が見た水中の影はどうやらワニガメだったようだ。ヒーローになり損ねた。



あとは別の川で1メートルくらいのライギョが泳いでるのを見つけて、友達とみんなで囲いを作って捕まえて生簀みたいにして鑑賞したのもテンションがめちゃくちゃ上がった。


終わり。

サポートいただけたら世の中に希望が持てます!僕もその分別の何かのサポートをしたいな、と思います。あとはソロプロジェクトの軍資金にさせていただきます!