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展覧会で絵を買わされそうになった話

もう10年以上前のことです。
前職の事務の仕事をはじめたばかりの頃、同じ職場の年下の女の子に絵の展覧会に誘われました。

運営が知り合いにいるらしく、その子も絵を気に入ってローンで購入したそうです。
買う必要は無く、見るだけでも楽しいので行かないかと言われて会場に足を運びました。

フロアで絵を眺めてると会場の人らしきお姉さんが近づいて来ました。
「こんにちは。どの絵が良かったですか?」
近くに展示されていた絵を指して「これなんか良いですね」
「わぁ!流石!絵を見る目がおアリなんですね!良かったら座ってお話しませんか?」

で、色々話しているうちに絵を購入しないかという話になりました。
テーブルには私とお姉さんと誘ってくれた子と恐らくお姉さんの仲間の4人。

その絵の値段は20万円でしたが当時の私は口座に20万円すら入っておらず親に借金までしていたのでお金が無いので買えない、と言うと1ヶ月1万円の支払いから分割で購入出来ると畳み掛けてきました。

今現在20万円持ってないのになんで借金みたいなことをしてまで買わにゃならんのだ。
というかはじめから絵を買う気が全く無かったので購入は断りました。

何度も食い下がられてお姉さんは「どう~~~~~~~~~~~しても、ダメですか?」と2回聞きました。
無理なものは無理なので断って絵を買わずに会場を出ることにしました。

出入口で見送ってくれたお姉さんはひと言。
「…買わなかったこと…後悔することになりますよ…」

こわ!

ところでお姉さんは会話の中で「私も絵が好きで…今、上野に来てるじゃないですか!サシャが!」と言ってましたが多分ミュシャのことだと思います。

お姉さんと話してて1番解せなかったのが↓↓↓の話です。絵を生業にしている人間がお金のこと考えて何が悪いのかと。

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