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ADHDですが

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今年、ADHDと診断されました。色々日常困っておりますが、これまで何から何まで人と同じにできなかった原因がわかって、ほっとしました。困ったこと、それを解決するためにやってみたこと… もっと読む
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#ADHD

【父の命日に(2)】死への恐怖が和らいだ奇跡的な瞬間

死への恐怖の和らぎ 父との最期の日々を過ごす中で、私の中で人生観が大きく変わった出来事がもう一つありました。 それは死への恐怖の和らぎでした。 先に紹介した『死ぬ瞬間の5つの後悔』という本の中で、レニーという人の最期に訪れた奇跡的で感動的な瞬間の話が紹介されています。 まさに私はそれに近いものを目の当たりにしたのでした。 ホスピスに移ってから急速に弱り始めた父。 最初の数日は弱々しくも意思の疎通が計れていたものの、だんだんと昏睡状態が多くなり、私のことが認識できてい

【父の命日に(1)】父が最期に教えてくれた「後悔のない人生」

父は「後悔はない」と言い切った 1年半ほどがんと闘病していた父。 施せる治療が無くなり、あと数日で病院からホスピスに移るというある日、とても良くしてくださっていたソーシャルワーカーさんから電話をいただきました。 「お父様、本当に素晴らしい方ですね。 『木村さん(父)、やっておきたい事とか、行っておきたい場所などはありませんか?』 とお聞きしてみたんです。 そうしたら、 『もう全部やり尽くしましたので、後悔はありません。満足ですよ』 ってはっきりお答えになったんで

親子の戦争の終結と、再生の物語

コロナの恐怖が日本をじわじわと包み始めていた今年のはじめ、ダンナと私もそれぞれ大きなターニングポイントを迎えていました。 ちょうどそのころ、ある映画の試写会に呼んでいただいたのですが、まさに内容が自分たちと重なることばかりで、大泣きして帰宅しました。 その頃我が家で起こっていたのは、「半世紀も続いた戦争の集結」としかいえない状況でした。 この状態を書いておこうと思ったものの、結局コロナの拡大で映画の公開が延期になり、それに合わせてなんとなく機会を逸していたのですが、先週

自分の存在や行動が、誰かを知らずに救っているかもしれない、という話。

先日ある方からお問い合わせのメールをいただいたのですが、結果的に自分自身の存在を肯定してもらうことにつながりました。そして、バタフライ効果などにもつながる、「宇宙の命のチェーン」にまで思いを馳せることにとなりました。 ある女性からメールをいただいた 先日、どこかで私の活動を知ってくださった女性から、「信頼できるメンタルクリニックを教えてもらえないか」というメールをいただきました。 大変丁寧なメッセージだったので「なんとか力になりたい」と思いながらも、やはりなりすましなども

『人生すべてネタや!』〜壮絶な体験をも、栄養にして乗り越える呪文〜

この自粛生活の続く中、もしかしたら一人でもんもんとされている、アダルトチルドレン(AC)やADHDの方がいるのでは? そう思い、先日、少人数のクローズドな「AC/ADHD オンライン茶話会」を開催しました。 「AC/ADHDオンライン茶話会」 ご参加いただいたのは、 「ACやADHDの方で、お悩みの方は気軽にお話しませんか?」 という私のFacebookの投稿に反応いただいたご友人の方々。 でも、実際お話をお聞きしたら 「実は今は悩んでなくて、最近は色々自分の扱い

【後編】顔面が麻痺したーこころ編

先月から患っている顔面神経麻痺ですが、結果的に生き方を根底から覆されるような体験となりました。 人智を超えた力の存在も感じ、 これによって「強くならなくていい」「降ってくる災難を乗り越え続けるだけでいい」と思えるようになったのは、大きな財産でした。 ADHDらしい働き方とは顔面神経麻痺を引き起こした主因は、心身を酷使し過ぎたストレスだったのですが、この半年間、徹夜を繰り返していたといっても、毎日24時間必死で取り組んでいたのかというと、実情は全く違いました。 典型的AD

久々に鬱状態になったことで学んだこと、気が付いたこと

この1ヶ月ほどひどい鬱状態に落ち込んでいました。残念ながら久々の自殺衝動にも襲われました。 現在はようやく脱したのですが、このところ良いことが続き、調子に乗って共感力を失いかけていた私にとって、我が身をじっくり振り返る機会となりました。 (ご連絡が遅れたりご迷惑をおかけしてしまいました皆様、大変申し訳ございません。) 体が動かないときはもうどうにもならないこのようになった原因は、1月から(私にしては)トップギアで走り続けてきた心身の負債が限界に達したこと、また、こなさな

セルフ・アウェアネスを目指すアートワークショップ

こどもの日、クラウドファンディングの『400%超を達成したら全国の施設等で無料開催』とお約束したKESHINワークショップの第一弾を、東京住吉の「ブルーオーシャンカフェ」さんで実施させていただいてきました。 いろんなヘンテコで素敵な海洋生物が誕生!自分の体力を超えて動いては最後にぶっ倒れる典型的ADHD人間なので、体力を使い果たして終了後2日間死んでおりました。笑。 でも!本当にこどもたちのイマジネーションも表現力も素晴らしかった!!心のエネルギーをたっぷり補給させて

マインドセットを転換するだけで、人生が劇的に好転するということ

先日挑戦していたクラウドファンディングが大変ありがたいことに大成功のうちに終わりまして(皆様本当にありがとうございました!)、本当はそちらの事後対応に注力しなくてはいけないですし、昨年末から書きたいことが溜まっている状態なのですが、最近ある本を読んでいて、これは今暗闇でもがいている方にどうしてもお伝えしたい!と思ったことができましたので、書き残しておこうと思います。 これまで何度も書いてきたように、私は2年ほど前に長年苦しめられてきた自殺衝動から抜けられました。 「どうや

それぞれのよいところを見つけて伸ばすということ

宅配ボックスがわりに使っている場所に届いていたのにしばらく気がつかなかった小包。開けてみたら、白くてすべすべした貝殻がたくさん入っていました。 最近の活動の根幹を築いてくれた恩師送ってきてくださったのは、私が二十代にイラストレーションの学校に二年間通った後も、ずっと心の支えになってきてくださっている恩師の先生。 散歩をされていた逗子の浜辺で、ふと「そうだ、澤さんに送ってあげよう」と思い付いてくださったとのことで、手作りの小さな小さな段ボール箱の中に、貝殻たちがそっと詰めら

クラファンの次なるゴールとして「無料ワークショップ開催」を設定しました

皆さま、私のクラウドファンディングへ温かい応援をいただきまして、本当にありがとうございます。3/2現在、271%の達成率、124名の方に1,357,837円をご支援いただいております。 皆さまからこんなに私の活動の背中を押していただけましたことが何よりも心強く、感涙しながらも、活動をしっかり続けてゆかねばと身が引き締まる思いでおります。 いただきましたご支援は、必ず「心の解放」活動を通じ、暗闇で一人で苦しんでいる方、心ががんじがらめになっている方へ繋げさせていただくことを

ADHDやACに長年苦しんだクリエイターとして、また、人間としてお伝えしたいこと

この二ヶ月ほど多忙な日々が続き、とても久しぶりな更新となりました。脳内がすぐにとっ散らかるため定期的な引きこもりが必要な私ですが、この何日かでようやく脳内の塵が着地して徐々に視界がクリアになってきたので、この間に得た学びや気づきをまた書いていこうと思います。 ※今回は久々ということもあり長くなってしまったのですが、鬱や自殺衝動で苦しんでいる方にお伝えしたいことが下部にありますので、ご興味のある方は途中を飛ばしてご覧ください。 ADHDやACに長年苦しんだクリエイターとして

ADHD関連の過去記事まとめ

note移行前に、別のブログに書いていた過去の関連記事をまとめました。ADHDの方には、「わかるわかる」と共感していただいたり、「こうやって対処しています」という一例の提示になったらいいなと、 ADHDでない方には、「こんなことで困っているのね」「根性でどうにかなる問題じゃないんだ」ということをお伝えできたらと考えています。 ADHDの診断を受けてから半年強。 「なんでみんなが出来ることが、私には出来ないんだろう。なんて駄目なやつなんだ」 と、アダルトチルドレンのトラウ

「吃音VR」に感じた、あらゆるトラウマやメンタルの問題への大きな希望

「吃音VR」とは先日、吃音をVR(Virtual Reallity)で改善する「吃音VR」という技術を開発をされている梅津円さんに、医療関係の仕事をしている知人にご紹介いただいてお会いしました。 ご本人も長く吃音に悩まされてきたということなのですが、お話をしていてもそれをほとんど感じさせず、聞けば、飲食業での接客の現場にあえて飛び込み、会話のトレーニングによって自らの吃音を改善されたとのこと。 そしてその経験が、「VRで吃音を改善できる」という気付きに繋がったそう。 前