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あれもこれも

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パンプス

パンプス

このバンドを聞くと、この曲を聞くと思い出す人がいる

この曲をスキップした人が
どうしても大好きで大切だった

短く切った誕生日おめでとうだけの連絡が
この先も1番したくなかった我慢で泣いてしまった

一度はお気に入りのパンプスでお家を出たのに

看板の人

看板の人

2年前の線香花火

先に火が付いて、日頃の行いー!って
夏の希望は笑っていた

ぼくらを裸にしてくれた夏が終わろうとしている

この夏のはじまりはぬるかった
何もかもが気持ち悪かった

行きそびれてしまった海の家の立ち上げも
本当は僕を待っててくれていたのに

そうとも知らずに鬱陶しいだけになった汗をだらだら
流しながら職場のメイヤーになろうとしていた

台風は街も予定も破壊して
見たがった未来を

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耳

いいほうだと思う

「耳がいい」 っていうのは、形が綺麗とか角度がどうとか
耳たぶの大きさが、とかではなくて聴力の話

高校生になるまでもCMの歌とかなんちゃってオリジナルソングとかよく歌ってた

けど今思うとめちゃくちゃ下手だった。音痴だった。

それでもビデオを見て自分の声が聞こえても
よくある「へんなの!」って感情にはならなかった。

あの頃から自分の声、結構すきだった。

生まれる時にいろ

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和泉さん

和泉さん

久しぶりに開いたアプリに君がいて
お前こんなところに、、、

君が撮ってくれた写真は1枚だけになった

見つけては消して見つけては消して。

マップに立ったピンも
天気アプリに地点登録された君の街も
海に行くためのプレイリストも
お気に入りだったパン屋さんの朝も

全部全部消えろと思った。

痛みも踏み躙られた私の気持ちも。

この海に流れてしまえと思った。

海を前にして素直になれなくていつ素直

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多分違うこと

多分違うこと

満員電車で倒れた時
誰もが見て見ぬふりをした

どうしたらいいか分からなかった、
で殺されてしまうなら
その時点でお前の存在も死んでいるのだ

いやわかるよ、わかるけどさ

あんなに長く気不味い時間が流れるなら
声かけちゃったり席譲っちゃった方が
楽だったと思うんだよ、あなたもわたしも。

特に目の前に座ってた人とか、

あの場でわたしが倒れてるの見て見ぬふりした全員
今後誰かの体調不良で電車遅延

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なつがたい

なつがたい

薬代が高くてこの夏やりたかった事を諦めてしまった

こんなんならやりたい事やった方がいいんじゃないか
ってくらいつまんなくてただ副作用で気持ち悪い

何が楽しくて!と思ってしまうけど
そもそもここに楽しいことなんてないのだよ!

ということは最初から分かっていたのさ!

くるりんくるりん!

へたくそ

へたくそ

息だけでただいまって言って入った真っ暗の玄関に
だいすきなバンドの蓄光ラババンが見えて安心する

お守りはこんなにたくさん持ってるのに
多すぎて潰されちゃいそう
鎧はこんなにたくさん着ているのに
重たくて歩けないの

そんなことばっかりで下手くそかよって笑っている

差し伸べられた手がたくさんで目が回って掴めない

私はいつも下手くそで、下手くそを上手く使っている

なんともまぁ、なんとも。

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Raining

Raining

いろんな事が上手くいっていないことに気が付いてしまって、やけになって自分で崩した

積み重ねてきたことはみんな無駄だった

勝手なタイミングでピストルを鳴らされて
急に知らない道を走らされている

ぐずぐずと文句を言って
最後にいちばん最低な言葉を自分に吐いたら
さすがに彼に怒られた

怒られたというよりかは
そんなこと言わないの。って言われた

何度も言うけど私は私が嫌いで
雑に扱ってきた

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眠れない夜にわたし

いつも心に誰かがいる

忍耐力が必要な時には中学の時の理科の先生

やりきった時には数学の先生

自分にいっぱいいっぱいになった時にはボイトレの先生

甘いものに手が伸びそうになった時には兄

このワンピースを選ぶ時には友達

お腹いっぱいになった時にはかつての彼

ごめんねって言う時には会えなくなった幼なじみ

眠れない夜にはこの声が

いつもわたしのここにいる

4月になった

大量の入部届を

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表紙

表紙

花城がかわいくて夏がより待ち遠しくなった

1年で怖くないのは梅雨明けから真夏のピークまで。
正確には真夏のピークのちょっと前まで。

入るなって言われると入りたくなって
見ないでって言われると見たくなる。

ずっとちょっと揺らいでいる。ぐらぐらぐらぐら不安定でそれでも倒れてはくれない。いっそ、いっそ、と思ってしまうけどそれも許してはくれない。

カレンの命日と彼の誕生日

またねって言ったあとに

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賭け

賭け

下書きばかりが溜まっていく

今寝たらそのまま目を覚まさないかもしれないのに

アラームを賭けて寝る

努力を報ってやるのも私なのだよ

おいで

おいで

お願いだからイライラしないで

って私が言ってる時、私はほんとにイライラしている。

部活をさぼっていた頃よく会ってた人がいる

その人は私を お嬢 って呼んでた

夢の中の記憶かってくらいもう薄いんだけど

その人にもっと自分を抱き締めてあげるのよって

いつも言われてた

あの頃も今も私は私が嫌いで雑に扱ってきた

そうしてこの通り!という感じの人になった

親はすごい。親がすき。

おとうさ

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腑

信用するもしないも自分が決めたことなので
こうして傷付いて泣いているのは自分のせい

この道を歩くのを決めたのは私なので
どう転んでしまっても自分のせい

歌っていくと言ったのは私なので
今のこの状態も自分のせい

血を抜かれてようやく腑に落ちた

なるほどねー!

つって。

自分がアンパンマンだと気付いた日

自分がアンパンマンだと気付いた日

「無償の愛 ってあるじゃないですか」

アクリル板越しに私の独り言の様なふたり言を
いつも聴いてくれるのは恩師F。

高校3年間通って最後の半年でようやく
徐々に素を出せるようになった。

そんなレベルの私が自分の事をだらだらと話してしまう
出会って1年も経っていないが、Fはそんな相手だった。

「なんかさわちゃん優しいよね〜とか
 気ぃきくよね〜って言ってもらえるんですけど」

うん。

「それ

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