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デンマークで読んだこと、聞いたことと、考えたこと

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読んだ本のレビューや、新聞、ラジオなどで読んだり聞いたりしたこと、実際体験したことから、デンマークの社会に関することを伝えたり、考えをまとめたりするノートです。
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#女性の生き方

そのフェミニストは自分の弱さをさらけ出す勇気のある人だった

街中の小さな独立系書店で、あるエッセイの著者によるお話会が開催されると知ったとき、すでに…

さわぐり
2年前
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子どもは欲しいがパートナーは未定ーソロママを選択をするデンマークの女性たち

子どもを産むにはタイムリミットがある、というのは多くの女性の知る事実だが、そこには、主語…

さわぐり
2年前
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掲載していただいたコラム

1月29日から恵比寿ガーデンシネマ他、全国でも順次公開されるデンマーク映画、『わたしの叔父…

さわぐり
3年前
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アストリッド・リンドグレーンのzineが完成しました(「はじめに」を公開しています)

zine『アストリッドとピッピがおしえてくれたこと』が完成しました。 このzineは、以前に書い…

さわぐり
3年前
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もし裸の写真が明日世界中にばらまかれたとしたら ーあるひとりの若い女性が決意した…

ある朝、自分のメールがハッキングされていることに気づいてパスワードを再設定し、メールボッ…

さわぐり
4年前
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自分らしく生きたある若い女性の話、としてのリンドグレーン。【その2】

出産と別れコペンハーゲンに降り立ったアストリッドを出迎えたのは、ステウンス夫人の息子カー…

さわぐり
5年前
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自分らしく生きたある若い女性の話、としてのリンドグレーン。【その1】

公共図書館で働いていた時、保護者から一番よく尋ねられたのは、『アストリッドリンドグレーンの作品がどこにあるか』だった。もっともよく尋ねられた作品は「はるかな国の兄弟」と「山賊の娘ローニャ」。ピッピやエーミルも大人気なことは間違いないが、特にこの二つの作品は、子どもとぜひ一緒に読みたいと思う親が多い。デンマークの作家ではない彼女の作品は、児童図書館でアンデルセン以上に圧倒的なポジションを確立している。 正直に告白すると、あまりにもよく知られている作品であるにもかかわらず、わた