【SAP】タウリア買収のニュース

SAPが運転資本管理大手のタウリアを買収するとのニュースがありました。https://www.jiji.com/jc/article?k=2022020200486&g=bnw

タウリア?

運転資本管理?

調べてみたところSAPジャパンのブログに関連記事がありました。

タウリア社は、2009年にサンフランシスコで創業。創業メンバーはSAPの技術者だったようです。SAPが実施しているSAPスタートアップ・フォーカス・プログラムと呼ばれる起業支援プログラムにも関わっていたようです。

このタウリア社が提供しているのがダイナミック・ディスカウトと言うサービス。

企業の支払いは、月末締め翌月末払いのように請求から支払いまで間があるのが通常です。この支払サイトの長さはくせもので、請求側としてはその間、キャッシュが入りません。もし、資金繰りが悪化している場合は、ファクタリングをするとか何らかの現金化が必要となります。

ただ、この支払サイトの長さは、紙ベースで郵送で請求書を送付していたような時代の商習慣であり、今の時代に合わないとも言えます。

そこで、タウリア社が考えたのは、早期払いの割引率と資金枠を設定可能として資金枠の範囲内で条件があえば、自動的に割引して早期入金を可能とする仕組みです。

例えば、割引率1%/月、資金枠100万円と設定すると請求額が100万円以内で1%割引してくれるのであれば、1か月早く入金するとの条件となります。

請求側がOKすれば、上記の条件で自動処理が行われます。

私もビジネスが安定していない頃は、支払サイトの長さに悩まされましたので、このようなサービスのニーズは高いと思われます。

一方、支払う側も支払額を減らすことができるのでお互いWin-Winになります。

SAPとの合併により少ないライセンス料でSAPユーザが利用可能になれば、利用したいというユーザは増えるかもしれません。

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