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イシューを見極めること。読書記録#27

『イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」』, 安宅和人, 2010

著者は、イシューとは知的生産の目的地になるもので、イシューを見極め、一貫して取り組むことが大切だと述べている。


ポイントは、イシューを見極めること。
では、どのようにして見極めていけばいいのか?
著者は、1) イシュー度と、2) 解の質が高いかどうかを考えよという。著者はこの二つの点を以下のように考えている。

イシュー度:自分の置かれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ
解の質:そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い

横軸にイシュー度、縦軸に解の質をとりマトリクスを描いたとき、右上に位置するものである。この図の左上の領域を著者は、「犬の道」と呼んでいて、絶対に踏み入れてはならない道だと述べる。

「イシュー度」の低い問題にどれだけたくさん取り組んで必死に解き出したところで、最終的なバリューは上がらず、疲弊していくだけだ。

だから著者は、「何に答えを出す必要があるのか」という議論からはじめることが大切だと主張する。

絞り込んだイシューをさらに絞り込む。このプロセスを繰り返すことによって、核となる問題を見つけることができるのだという。
この絞り込む段階においても、検討・分析を繰り返す必要がある。つまり、十分な時間が必要で、イシュー度の低い問題を断ち切ることが大切なのである。


感想

核となる問題かを考えることに、注力する必要があるということですね~。

著者は、「考える」とは、答えが出るという前提に立っているものだと説明している。これは著者の述べる、よいイシューの条件にも書かれていた。私が意識したいことは、
・イシュー度が高いか(いま答えを出す必要性が高いこと)
・答えを出せるか
のふたつかなあ。

今後何かに取り組むときに、役立てよう~。




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