東京湾岸地域を歩く時に感じる違和感についての考察

 お台場とか、あのへんの街を歩いていると、なんとなく違和感があることに気がついた。この前、友人と展示を見るためにお台場へ行った時にも、なんでなのか気になって考えていて、渋谷、新宿とかのいわゆる「東京」と何が違うのか、それは「街の主観的な大きさ」なんじゃないかと思った。
 臨海地域を歩いていると、まるで自分が小さくなってしまったかのような感覚になることに気づいた。
不思議の国のアリスか、ガリバー旅行記かなんかのように。

 渋谷とか新宿とかはすでにたくさんのものがあって、多くの人があの場所を欲しているので、結果狭い場所にありとあらゆる小さくてわらわらしたものが、ぎゅっと集まることになる。
 一方、臨海地域はメトロも通ってないし、まだ新しい。
それでこの場所には、必然的に大きなビルとか大きな広場とかが建てられる。大きなかたまりがぼん、ぼん、ぼん、と、絵のアタリを決める時のように大雑把に配置されていく。歩道や車道も、大胆に幅のすごく広いのが作られていく。

 結果、目線をさえぎる建物や構造物が少ないし、人が少ない上に道幅も広いから、人がまばらに配置され、人が小さく見えるようになる。
基本的に大きなもので構成されているものが多い上に、密度が少ないことによって、自分がまるで縮んでしまったかのような感覚を受けるから、違和感を感じるのではないか。

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