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Apple Vision Pro と Meta Quest 3 仕事で使うならどっち?

これまで Meta Quest 3 を毎日のように装着して仕事をしている筆者ですが、2024年6月28日に日本でも Apple Vision Pro が発売され、私もなけなしのお金を払い一週間使ってみました。

今回はこの Apple Vision Pro と Meta Quest 3 を大画面ディスプレイとして使おうとした時に現時点でどちらが適切なデバイスかまとめました。
(Apple Vision Pro の全体のレビューは多くの方がまとめてくれているので本記事ではしません。)

結論:今は Meta Quest 3 がオススメ 👍

現状は大型ディスプレイとして使用したいのであれば Meta Quest 3 が良いです。理由は「1. 価格が安い」「2. 体感的に解像度の違いを感じない」「3. PC の画面表示が安定する」ことの三点が大きいです。

1. 価格が安い 😀

ここに関しては多くは語りません。皆さんの知っている通り、Meta Quest 3は7万円で購入できるのに対して、Apple Vision Pro は60万円と Quest 3 の8倍以上です。流石にこの価格差は無視できないですね。。。この 8 倍の価値が Apple Vision Pro にあるのか?という観点で選ぶと良いと思います。

2. 体感的に解像度の違いを感じない 😀

片目の解像度は Apple Vision Pro に分があります。 以下は具体的なスペックです。

Apple Vision Pro: 3800×3000 ピクセル
Meta Quest 3     : 2064×2208 ピクセル

https://gigazine.net/news/20240201-apple-vision-pro-meta-quest-3/

確かに Meta Quest 3は目を凝らすとドットを感じることはでき、Apple Vision Pro ではドットを感じることはほぼありません。とはいえ、個人的にはどちらも 4K ディスプレイ見ているような感覚に近くあまり違いを感じませんでした。「Apple Vision Pro の方がちょっと綺麗にみえるかも?」程度です。少なくとも Apple Vision Pro に8倍の価値があるようには解像度からは感じられませんでした。

以下はMeta Quest 3のレンズから覗いたログが映像と、Apple Vision Pro の録画映像です。Apple Vision Pro に関してはレンズから覗いた映像を撮ることができなかったのでただの録画映像になっていますがだいたい目視と同じです。

3. PC の画面表示が安定する 😀

画面表示の方法は様々ありますが、以下の3つを比較してみました。

  • Meta Quest 3: Immersed

  • Apple Vision Pro:  Mac仮想ディスプレイ(標準機能)

  • Apple Vision Pro: Immersed

こちらに関しては完全に Meta Quest 3 の Immersed に軍配が上がります。

Meta Quest 3: Immersed 

こちらは多くのアップデートを重ねて2024年7月6日時点ではかなり安定して動いています。(細かなバグはまだありますが軽微なものばかりです)

Apple Vision Pro:  Mac仮想ディスプレイ(標準機能)

流石は Apple 標準。動作自体はかなり安定しています。ただ問題なのが、Apple Vision Pro を脱いでしまうと接続が一度切れてしまうことです。
さらに一度切れてしまうとウィンドウの設置位置がリセットされてしまい、また最適な場所に移動し直す必要があります。ヘッドセットは頭への負担が大きいため定期的に外したくなりますが、それがしづらくなります。

安定性とは関係無いですが、画面が一つしか出せないという点も問題です。自分はそこまで複数画面を使う人ではないのですが、たまに必要になることがあるのでやや辛いです。VisionOS 2 で横長の大画面が実装されるそうですが、結局は一画面なのでかなり懐疑的です。(ホットコーナーまで遠くなりそう。。。)

Apple Vision Pro: Immersed

実は Apple Vision Pro でも Immersed が使用できます。ただ Apple Vision Pro 版の Immersed はまだ実装されたばかりで、画面の位置移動が難しかったり、突然アプリケーションが止まってしまったりとかなり不安定です。また VisionOS のホーム画面に戻るだけで接続がいちど切れます。

荒ぶる画面の動画↓

これらのことから Apple Vision Pro の画面共有はまだまだ不安定でストレスが大きいため今は Meta Quest 3 を選ぶのが得策だと思います。ただ、Apple Vision Pro のこれらの課題はアプリケーションのアップデートにより改善される可能性が高いので定期的にチェックしていこうと思います。

まとめ

仕事でヘッドセットを使いたいのであれば現状は Meta Quest 3 を使うのがいいでしょう。Apple Vision Pro に現状 Meta Quest 3 の8倍の価値は少なくとも大画面ディスプレイとして使う面では有りません。

筆者は現在この2つのヘッドセットしか持ち合わせていませんが、もっと安価で手に入る Pico4 や Meta Quest 2 でもいいかもしれません。もうすぐ発売されると噂されれている Meta Quest 3s は確実に抑えられた価格で発売されると思うのでこちらにはかなり注目です。大画面がほしいという方は発売まで待つのことをオススメします。


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