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第一回澤ゼミレポート

澤円先生の“自分を企画化する”、この言葉に引き寄せられた30名のゼミ生とともに、2019年澤ゼミが開講しました。第一回は「自己紹介」と「言語化」について、徹底的に本質を追求します。

自己紹介の本質とは

“人間は、なんのために生まれてくるのでしょう?”

冒頭の澤先生からの問いに、ゼミ生は一瞬戸惑いを感じていました。これに対し、自分の哲学をもち言語化できている人は、意外にも多くないのではないでしょうか。この自分の価値観を言語化することが非常に重要だそうです。それでは、これと自己紹介との関係とは、何でしょう。

自己紹介をするとき、まず頭に浮かぶのは「私は○○で働いていて、役職は○○です」「私は○○大学の○年生です」等の、自分の肩書きです。これは自分自身でなく、自分の所属です。これをパラメーター型の自己紹介と呼び、聞き手に興味を持たれません。自己紹介の本質とは、「私があなたにできることを伝えること」です、と澤先生はおっしゃっています。つまり、聞いた相手に何かを持ち帰ってもらい、相手をハッピーにできて初めて自分自身を伝えられていると実感できます。これがまさに、私に電撃が走った瞬間です。自己紹介の目的は、自分を知ってもらうことでなく、聞き手である“あなた”をハッピーにすることでした。


自己紹介する上で重要なこと 「言語化」

自己紹介をするために考えることは以下の二点である、と澤先生はおっしゃっています。

1. あなたはどんな人ですか?
今日は何を食べるか、誰と会うか、どこに行くかなどの日々の行動は、すべて自分の選択によるものです。ここに自分の生き方、つまり生きる上で大切にしている価値観が反映されています。自分の選択次第で自分は何者にでもなれることを自覚し、自分にどのようなタグ付けをしたいのかを考える必要があります。


2. あなたはどうやって人を幸せにすることができますか?

自分ができることは何か、どのような方法で相手をハッピーにできるのか、徹底的に相手をResearchし、私にしかできない“相手にgiveできること”を言語化することが重要であるとお話しいただきました。つまり、自己紹介とは、相手によって変わるべきものであるとのことです。

澤先生はご自身の実例を踏まえ、私たち聞き手をハッピーにする自己紹介をしてくださりました。このような自己紹介ができるようになるためには、1や2の問いに対して、自分が言語化できる状態にあることがとても大事である、とお話しいただきました。

「言語化とは、文字に起こすことであり、会話ではありません。毎日twitterで10ツイートしている人はいらっしゃいますか?…(なんと挙手された方は0名)…それだけ、言語化する機会が少ないのです」。ゼミ生が大きく頷かれているのが印象的でした。


ゼミでは、自分はどんなハッピーを提供できるかを考え、班のメンバーに発表しました。


「どなたかの自己紹介を聞いて、ハッピーになった人はいらっしゃいますか?」という澤さんの問いに、何人もの挙手がありました。澤先生流の自己紹介を、知っているから理解できる“になっていることが、ゼミの大きな成果だと感じました。

自分にできることは必ず見つかる

「私にはそのような“自分にできること”がない」、「どこまでやれば自分は○○ができる、と言えるのか」。そう問われたゼミ生に対して、澤先生はこうおっしゃいます。

「それには日本人の思考の罠があります。日本人はどうしても、“質問には全て自分が答えなければならない”と感じてしまうようです。答えられない質問に対して、自分は答えられないが知っている人を紹介できる、私の会社でできる。そう答えられるのも自分にできることじゃないでしょうか?」
「ひとりでやる必要はありません。3割できて、7割できないでもいいんです。7割やってもらった分、その人に感謝を伝えることができればいいんです」

大事なのは、相手がハッピーになれることを明らかにすること。つまり、相手とgood partnerになることでした。

相手をハッピーにするために、自分ができる日々の行動

懇親会でも大いに盛り上がりました。なんと参加者は29名!

最後に澤先生から「今日から半径5 mの人をハッピーにすることを意識しましょう」、とお言葉をいただきました。
「帰り道にコンビニでお釣りをくれた人に感謝を伝えましょう。今日、家に帰ったら家族に感謝を伝えましょう。できればハグで伝えてみましょう」。
澤先生の生き方、価値観が垣間見れた瞬間であり、澤先生の魅力に一気に引き込まれてしまいました。

第1回から十二分すぎるほど学びの多かった澤ゼミ。次回も楽しみです。



<ゼミ詳細>


<澤先生の書籍のご紹介>


(文:Newspicksアカデミアボランティアスタッフ 柳町みゆき)


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