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77歳 #01 骨髄異形成症候群の初期症状

室内を歩くだけで息切れ

母は以前より体が強いほうではなかった。
近年は仕事はしておらず、家事もほとんどしていないが、会話、歩行、食事など日常生活には問題なかった。
「しんどい」が口癖でもあったのだが、ベッドからトイレまで10〜15歩程歩いて、帰ってくるだけで呼吸困難になりベッドに倒れ込む日が続いた。
ちょっとこれはおかしい、と思った。

一般内科受診→血液内科

胸を押さえているので心臓病を疑った。
とりあえず近所の内科に相談したが、大きい病院を紹介される。
心臓の検査では異常がなかった。
血液検査で、赤血球と血小板がかなり少ないと言われ、同院の血液内科を受診。

血液検査の結果

血色素(Hb)5(下限値11)
血小板 11,000(下限値158,000)

酸素を運ぶ役割をする赤血球が少ないと、全身に酸素が届かないため、呼吸をしているのに酸欠状態になる。
さらに詳しく調べるため骨髄穿刺「マルク」を受けることに。
胸に麻酔をして、胸の中心にぶっとい針を刺して、髄液を取られる。
腕からの採血じゃないと聞いて、私が打たれるわけでもないのにビビる。
めちゃくちゃ痛かったらしい。
胸から取る場合と、腰から取る場合がある。
ただでさえ血小板が少なくて血が止まりにくいので、血が止まるまで1時間ほど圧迫して安静。
血液の各成分は骨髄で作られるが、骨髄がバグって正常に血液が作られない「骨髄異形成」の状態だと告げられる。
レバーとか鉄分をどれだけ摂取しても、造血部門が正常に働いていないため、材料(食物)を投入しても自然治癒はしない。

息切れ

「疲れやすい」
「息切れする」

こういった自覚症状の場合、肺の生活習慣病「COPD」が疑われるが、その場合は呼吸器科だし、心臓疾患ならば循環器内科の受診が思い浮かぶ。

しかし、いきなり救急指定病院に行くと初診時選定療養費7,700円(税込)が請求されるので、かかりつけ医か、待たずに受診できそうな近所の内科にまず相談だ。

疲れをとるために市販のサプリを飲んだり、「加齢のせい」と、何もしないで亡くなっていく人もいるのかもしれないと思った出来事だった。

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