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記念日と年中行事と文学者365日  ~十二月二十五日~

 1926(大正15・昭和元)年のこの日、大正天皇が崩御し、皇太子であった裕仁親王が践祚しました。
 東京日日新聞(現在の毎日新聞)は、早くから「新しい元号は『光文』になるらしい」という情報を得ていたため、政府の公式発表の前に「元号は『光文』に決定」と報じました。しかし政府は元号を「昭和」と発表したため、この「大特ダネ」は「大誤報」となってしまい、編輯主幹の木戸元亮は責任をとって辞任します。
 「光文」は新元号の候補の中にあったのですが、政府内では既に「昭和」に決定していました。しかし、東京日日新聞の報道から政府の公式発表までの時間があまりに短かったことから、「元々『光文』に決定していたものが、新聞で先に報道されてしまったため『昭和』に急遽変更した」という噂が生まれたということです。
 ※以下のサイトを参照しています。


年(とし)の市(いち)
 正月用の飾り物・若水桶・三宝(さんぽう)縁起物・破魔弓・雑貨の類を売る市。年末に立つ。江戸では十二月十四日・十五両日の深川八幡宮を始めとして、二十五・二十六日は麹町平河天神に年の市が立ち、二十七日以後大晦日までは諸所に市があった。大晦日の市を捨市(すていち)と称して、捨て値で売るので、小市民はこの日を待って買い入れる者が多かった。浅草観音の年の市は、江戸中第一の市で規模も最も大きかった。
【参考文献】鈴木裳三『日本年中行事辞典』〔角川小辞典16〕 ※初版:昭和52年12月20日発行


1988年(昭和63)大岡昇平(おおおかしょうへい)・没 小説家。

【参考文献】小林國雄編著『文学 今日は何の日』


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