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記念日と年中行事と文学者365日  ~二月二十八日~

 「ビスケットの日」。全国ビスケット協会が1980(昭和55)年に制定し、翌年から実施。
 1855(安政2)年のこの日、パンの製法を学ぶ為に長崎に留学していた水戸藩の柴田方庵が、同藩の萩信之助に、パン・ビスケットの製法を書いた「パン・ビスコイト製法書」を送りました。これが、ビスケットの製法を記した日本初の文書とされています。
 また、ビスケットの語原がラテン語で「二度焼かれた物」という意味の「ビス・コクトゥス(bis coctus)」であることから、「に(2)どや(8)く」の語呂合せの意味も持たせているそうです。
 ※以下のサイトを参照しています。 


土解(とげ)の祭(まつり)
 京都市北区上賀茂の賀茂別雷神社(上賀茂神社)で四月三日(もと二月晦日。古くは陰陽師が二月中の吉日を選んだ)に行われる神事。早朝、白・黒・赤三本の御籤を用いて早・中・晩の稲の作柄を占い(昔は陰陽大夫が数日前吉日に行った)、吉凶を勘文に記しておく。これを祭典の時宮司に進め、宮司は披見の後、当年豊年とある稲種を持参するように黄衣の神人に命ずる。二ノ鳥居外にかねて設けた畳の上に移動し、黄衣は稲種をそこに持参する。これを神職が祓い、また白丁の進める弓矢をもって、宮司を稲種を射つ。再び元の座に戻り、籾を扱き落とし、白紙に包み、これを白丁が榊の枝に付ける。直会(なおらい)の後、禰宜以下二ノ鳥居におもむき、御田の南に並んで献饌、祝詞奏上を行った後、稲種を御田に蒔く。水口祭の一種と見られる祭事である。
 ※勘文(かんもん・かもん)…朝廷の要請で、陰陽道の学者などが、諸事の先例を調べ、日時・方位などの吉凶を占って上申する文書。
 ※神人(しんじん)…神に奉仕する人。神官。かんぬし。
 ※白丁(はくちょう)…神事や神葬などに物を持ち運ぶに人夫にもいう。
 ※水口祭(みなくちまつり)… 旧暦二月頃、苗代を作り、初めて苗代水を引き、その水口に幣を立て神酒を供えて田の神をまつる行事。たなまつり。苗代祭。水門祭。
【参考文献】鈴木裳三『日本年中行事辞典』〔角川小辞典16〕 ※初版:昭和52年12月20日発行


1935年(昭和10)坪内逍遥(つぼうちしょうよう)・没 評論家、翻訳家、小説家。

【参考文献】小林國雄編著『文学 今日は何の日』


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