記念日と年中行事と文学者365日 ~二月十四日~
「聖バレンタインデー」。西暦269年のこの日、兵士の自由結婚禁止政策に反対したバレンタイン司教が、時のローマ皇帝の迫害により処刑された。ヨーロッパでは、この日を「愛の日」として花やケーキ、カード等を贈る風習があります。
女性が男性にチョコレートを贈る習慣は日本独自のもので、1958(昭和33)年にメリーチョコレートカムパニーが行った新宿・伊勢丹でのチョコレートセールが始まりです。1年目は3日間で3枚、170円しか売れませんでしたが、現在ではチョコレートの年間消費量の4分の1がこの日に消費されると言われるほどの国民的行事となりました。
一箇月後の「ホワイトデー」に返礼のプレゼントをします。
※以下のサイトを参照しています。
長谷寺(はせでら)だだおし
二月十四日、奈良県桜井市初瀬の長谷寺の修二会(旧正月八日から一週間)の結願の日に行われる追儺(ついな)祭の俗称。寺伝によれば、寺の乾(いぬい)(北西)の谷に住む悪鬼が人々を悩ましたので、祭りの日に悪鬼を寺に招き寄せて撃鼓駆儺の法を修したのが初めという。
だだおしの語の出所は、儺押(だおし)ということではあるまいか。
※儺(だ)…おにやらい。疫病を追い払う民間の行事。追儺(ついな)。
【参考文献】鈴木裳三『日本年中行事辞典』〔角川小辞典16〕 ※初版:昭和52年12月20日発行
1967年(昭和42)山本周五郎(やまもとしゅうごろう)・没 小説家。
【参考文献】小林國雄編著『文学 今日は何の日』