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記念日と年中行事と文学者365日  ~十二月三十一日~

 「大晦日」「大晦」。一年の終りの日。
 月末のことを晦日(みそか)・晦(つごもり)と言い、年末の最後の晦日なので大晦日・大晦といいます。「みそか」は三十日の意、「つごもり」は月篭りが転じたもので、旧暦では毎月1日が新月であり、その前日を「つごもり」と呼びます。
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 「除夜」。大晦日の夜のこと。かつては一年の神「歳神」を迎えるために朝まで眠らずに過ごす習慣がありました。
 除夜には各家庭で年越し蕎麦が食べられ、寺では除夜の鐘が撞かれます。  
 除夜の鐘が108回撞かれるのは、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根のそれぞれに苦楽・不苦・不楽があって18類、この18類それぞれに浄・染があって36類、この36類を前世・今世・来世の三世に配当して108となり、これは人間の煩悩の数を表すとされているからとされます。また、月の数12、二十四節気の数24、七十二候の数72を足した数が108となり、1年間を表しているとの説もあります。
 ※以下のサイトを参照しています。


年籠(としごもり)
 年の夜、神社や仏寺に参籠して新しい年を迎える行事。鶏鳴に下向する。古くは、年の暮れから正月にかけて数日の参籠をすることも行われ、京都では祇園・清水・愛宕・八幡などをはじめ、遠くは伊勢・熊野などに籠ることもあったが、早くから長期の年籠り行われなくなり除夜のみの行事となった。各神社で越年祭・除夜祭の名目で行われているのは、個人の年籠りを共通の祭典として行うわけである。土地によっては、二年参りなどといって、社頭で除夜の鐘を聞いて帰る方法も行われているが、これは年籠りの最も簡略化されたものである。
【参考文献】鈴木裳三『日本年中行事辞典』〔角川小辞典16〕 ※初版:昭和52年12月20日発行


1935年(昭和10) 寺田寅彦(てらだとらひこ)・没 物理学者、随筆家。

【参考文献】小林國雄編著『文学 今日は何の日』


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