見出し画像

記念日と年中行事と文学者365日  ~二月八日~

 「針供養」は、折れた針を豆腐やこんにゃくに刺して供養し、裁縫の上達を願う行事です。地方によっては12月8日に行われます。
 ※以下のサイトを参照しています。   


事始(ことはじめ)
 事始と事納を総括して事八日(ことようか)と呼ぶ風があるが、十二月と二月のどちらを事始、事納とするかは一定しない。江戸で両説が並行的に行われていたのは、結局各地から入り込んだ住民が、それぞれに故郷の仕来りをそのまま続けたからであろうが、これにももっともらしい由来説を説く者があった。たとえば、二月八日に武甕槌(たけみかづち)の神が出陣し、十二月八日に帰陣したとか、八幡太郎義家が奥州征伐を始めたのが十二月八日、功を終えたのが二月八日であるなどというもので、事始、事納の日取りが土地によって反対なのを、こんな風に解説しようとしたのである。あるいは、十二月八日に恵比須講を祝い、これが神の稼ぎから帰られる日、二月は出られる日とする茨城・千葉県の風習とも関連する由来説である。出雲などでは、十二月八日に掃除などをして正月の用意にかかり、二月八日に年神の棚を去る風があり、これが事納であるという説もある。十二月八日を事始とする方が古い形であろう。
【参考文献】鈴木裳三『日本年中行事辞典』〔角川小辞典16〕 ※初版:昭和52年12月20日発行


1915年(大正4)長塚節(ながつかたかし)・没 歌人、小説家。

【参考文献】小林國雄編著『文学 今日は何の日』


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?