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記念日と年中行事と文学者365日  ~一月二日~

 「初売り」「初商」。商店等は2日に店を開けて初売りを始めます(最近では元日から店を開ける所も多くなって来ています)。

 「初荷」。新年の商い始めの荷物(現在では仕事始めの4日ごろに荷物を送ることが多くなっています)。

 「仕事始め(農初め、舟の乗り初め、初舟、初山入り、山初め、縫い初め)」
 ※以下のサイトを参照しています。 


正月(しょうがつ)つづき
 正月行事で最も目立つものは、門松と餅つきであるが、大小二つの正月におけるこの二つの行事の現れ方は、同じ祝を日をかえて二度行うことを避けようとする傾向から、小正月を古風な行事の日、また特殊化された正月の日にした傾きが多い。門松は本来、柴または榊などを祭の斎(いみ)のしるしにさした風習から発したものと思われるが、松を用いることが流行となってから、これを神の依代(よりしろ)とする信仰を生じ、また全国的に門松が普及された結果、それ以外の常盤木を年木として飾る行事を、小正月のみに限った特殊な風俗と考えたり、また削掛・餅花などは望の正月特有の行事と解するに至った。祝言の芸能などが家々を訪れて行う行事も、多くは小正月に集中する傾向が強い。朔旦正月には鏡餅、身祝の行事などで餅を主に用いるため、望の日には餅花・粥を主な神供とする。これも朔旦正月に対し、望の正月を区別しようとした現れと見られる。
 ※小正月(こしょうがつ)…旧暦の正月15日、あるいは正月14日から16日までの称。元日を大正月というのに対する。今も、さまざまな民俗行事が全国的に残る。小年(こどし)。二番正月。若年。
 ※常盤木(ときわぎ)…一年中、緑葉を保つ木。松・杉の類。常緑樹・冬木。
 ※年木(としぎ)…元旦の祝祭に飾る木。年神を祭るためという。
 ※削掛(けずりかけ)…正月15日の小正月に神仏などに供える飾り棒。楊(やなぎ)・ニワトコなどの枝を薄く削(そ)いで渦状に残しておく。幣(ぬさ)の古い形といわれる。アイヌにも同種のものがある。削り花。穂垂(ほたれ)。
 ※餅花(もちばな)…餅を小さく丸目彩色して柳の枝などに沢山つけたもの。小正月に神棚に供える。生業木(なりわいぎ)。繭玉(まゆだま)。
 ※朔旦(さくたん)…ついたちのあさ。
 ※望(もち)…陰暦で月の15日。望日(もちのひ)。
【参考文献】鈴木裳三『日本年中行事辞典』〔角川小辞典16〕 ※初版:昭和52年12月20日発行


1976年(昭和51)壇一雄(だんかずお)・没 小説家。 

【参考文献】小林國雄編著『文学 今日は何の日』


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