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ノア

「そうだよ、よく気付いたな。でも遅いくらいだよ。お前ならもっと早く気付くと思ったんだけどな。で、どうする?」
「僕は、いや、僕達は……」
「いいよ、やっても。こっちはお前らには敵わないし。そっちが一丸となってぶつかってきたら俺達はあっという間にヤられるだろうね。でも、それからどうする?このシップから出て生きていけんのか?ここ、宇宙空間だぞ。そもそもこのシップ、誰が操縦すんだよ」
「だ、だからって……。結局、僕らはお前達の食糧になるだけじゃないか!」
「それでお前達は生き残ったんだよ。俺達がいなかったらな、地球上でもとっくにお前達なんて絶滅してたんだよ」
「くっ」
「俺達を倒して絶滅するか、少しずつ誰かが食糧になって種を保存するか」
「それでも僕は、僕達は……」
「やるんだな。いいんだな。お前らなんて保って一ヶ月だぞ。一ヶ月後には共食いしてるぞ。少しずつ誰かが食糧になればな、少なくとも種を残すことはできんだぞ」
「そんなことはもういいっ!誰かが死ぬなら全員死ぬのと一緒!やってやる!」


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