ご唱和ください、我の名を!「ウルトラマンZ」紹介!
夏から始まったウルトラシリーズ最新作、『ウルトラマンZ』がウルトラ面白くて仕方がないでございます!!!!
これは令和のウルトラ作品第一号、
新時代のスタンダードたる作品ですわ!!!
こんにちは、お久しぶり、初めまして。
鯖です。
今日、7/17は何の日かご存じですか?
リザードンHR争奪戦1stの開催日?
確かにそうですが……
個人的には、
「ウルトラマン」の第1話「ウルトラ作戦第一号」
の放映日っていうことで、テンション上がっています!!
1966年!54年前の今日!
ウルトラマンの姿が、お茶の間に流れたのです!
普段このnoteでは、ポケモンカードについての記事を投稿しています。
しかし今回はポケモンカードではなく、日本が誇る特撮ヒーロー作品、ウルトラマンシリーズ最新作『ウルトラマンZ』についての紹介、解説記事になります!
『ウルトラマンZ』公式ホームページはコチラ!!
https://m-78.jp/z/
僕のnoteを読んで下さる方は、ポケモンカードを楽しんでいる方が多数だと思います。そのnoteでウルトラマンの記事を書こうと思ったのは、ポケモンカードが好き、ポケモンが好きという方にも、是非この「ウルトラマンZ」という作品を知ってほしいと思ったからです。
同時に、こういうアニメや特撮作品に関する感想はツイートするに留めるところを、個人的にもしっかり残しておきたい衝動に駆られたので、備忘録もかねて投稿します。
最後までお付き合いいただければ幸いです。
1.ポケモンとウルトラマンの関係
自分が普段楽しんでいるポケモンカードは、言わずもがなゲーム「ポケットモンスター」を基にしたカードゲームです。
今や世界的ゲームとなった「ポケモン」ですが、ポケモンの「ボールからモンスターを出して戦わせる」という構造は、ウルトラマンシリーズの第二作目『ウルトラセブン』に登場する「カプセル怪獣」を基にしています。
ポケモンの企画当初の名称である『カプセルモンスター』や、ボールから出す際の「いけ!」や「頼むぞ!」、戻す際の「もどれ!」のかけ声もこれを意識したものであると言われています。(Wikipediaより部分引用)
「カプセル怪獣」というのは、ウルトラセブンに変身するモロボシ=ダンが何らかの理由で戦えない時に、代わりに戦ってくれる味方の怪獣です。普段は細長いカプセルに収納されており、投げると中から巨大な怪獣が飛び出すんですが、それが正にポケモンの「いけ!〇〇〇!」というシーンと重なります。
つまり、ウルトラシリーズがなかったらポケットモンスターは、ポケモンカードは生まれなかった……といっても過言ではないかもしれません。
そう考えると、ポケカプレイヤーの方にとってもウルトラマンシリーズに親近感が湧いてきませんか?
湧いてきてほしい。(願望)
2.ウルトラマンシリーズの基本構造と「面白い要素」
ウルトラマンシリーズは、2013年から毎年新作が製作、放送されています。少し詳しく言うと、半年間2クールで新作を放送し、もう半年間2クールは過去作品を編集した紹介番組を放送する、というサイクルです。
新作→過去作品の紹介→新作→過去作品の紹介→新作→(以下略
これにより、初めてウルトラマンシリーズに触れる視聴者にも過去の作品や世界観を紹介でき、かつ新シリーズの作品へスムーズに導入し楽しんでもらえるような作りになっています。
仮面ライダーやスーパー戦隊のように、毎年新作が作られるウルトラマンシリーズですが……
その中でも、今年の「ウルトラマンZ」は特に面白い!!
では、何故こんなにも「Z」が面白いと感じるのか、整理していきます。
そのために、まず「そもそもウルトラシリーズの面白さとは何か」を明確にしていきます。
ウルトラマンシリーズは、長い歴史をもつ特撮シリーズですが、ストーリーの基本構造は、以下の通りです。(勿論この構造に当てはまらない作品もありますが、今回は割愛します)
①何かしらの事件が起きる
②怪獣が出現し、街を破壊する
③防衛チームが出動する
④様々な作戦を立て、怪獣から街を守ろうとする
⑤ウルトラマンが登場する
⑥ウルトラマンが怪獣と戦う
⑦ウルトラマンが必殺技を使い怪獣を撃破する
⑧事件が解決する
子どもの頃は、②や⑥⑦の派手な戦闘場面を面白いと感じることが多いですが、大人になってから見直すと、①や④のドラマパートに面白さを見出すようになってくると個人的には思います。また、①や⑧の部分に色んなメッセージが込められ、今でも「神回」と語り告げられるエピソードもあります。
また、時には上記の基本構造から外れ、ウルトラマンが怪獣に敗北したり、前編後編に分かれて更にドラマチックな展開になる場合もあります。
今回の「ウルトラマンZ」はこの基本構造に乗っ取っており、第1話~最新第4話まではあまり捻ったエピソードはありません。まだ4話しか放送されていないので断言できませんが、このウルトラマンシリーズの「基本構造=お約束」を踏襲していることにより、視聴者たる我々は安心して視聴することができ、結果として「面白い」と感じやすいのではないかと考えます。
歌舞伎における「よっ!!待ってました!!」という掛け声や、水戸黄門やアンパンマンが長年視聴者に親しまれているのと同じ構造ですね。大学の社会学(メディア学)で習ったのを思い出しました。
そんなウルトラマンシリーズを、「面白い要素」として更に細分化すると、
〇巨大怪獣と巨大ヒーローのスケールの大きい戦闘
〇防衛チームの格好良さ
〇過去作のヒーローの登場
〇毎回登場する個性豊かな怪獣
〇緻密に計算されたミニチュア特撮とカメラアングル
が考えられます。
(まだある!という意見もあるかと思いますが、今回はこの要素で考えていきます)
3.「ウルトラマンZ」解説、その面白さ
ウルトラマンシリーズの最新作である『ウルトラマンZ』は、2020年6月20日(土)から、テレビ東京系列で毎週土曜 9:00 - 9:30に放送されています。
上記のウルトラマンシリーズの「面白い要素」を、ウルトラマンZがどう網羅しているのか考えていきます。
〇巨大怪獣と巨大ヒーローのスケールの大きい戦闘
山を砕き、海を割り、時には空から出現する巨大怪獣!
その巨大怪獣と、同じく巨大なヒーローが激突する!
爆発を伴いながら、ビームや火炎が飛び交う!
やはり、ここが一番の見ごたえだと思います。
しかし、それに留まらないのが今回の「ウルトラマンZ」。
Zには、「ストレイジ」という防衛チームが登場します。今までの作品に出てきた、ハイテク戦闘機に乗って怪獣と戦ってきた防衛チームとは異なり、「ストレイジ」は「対怪獣特殊空挺機甲=特空機」という所謂ロボットに乗って戦います。
この特空機の存在により、ウルトラマンが登場しなければ見られなかった「巨大怪獣と巨大ヒーローの戦闘」が、ウルトラマンが登場する前から見ることができる構造になっています。迫力もありますし、テンションも上がりますね!
特空機は、怪獣との戦闘だけではなく、瓦礫撤去や消火活動といった怪獣災害への対処を任務としています。「戦闘だけに使われるわけではない」という点も、妙にリアルで心くすぐられます。
また、特空機も完全新デザインではなく、過去作でウルトラマンと共に戦った怪獣がモチーフになっています。往年のファンはこういう所に胸を打たれます。事実、俺も打たれました。XYで、プラターヌ博士からカントー御三家を貰えた時の高揚感を思い出します。
(嗚呼、まさかこの令和の時代に、セブンガーの雄姿がまた見られるとは……)
〇防衛チームの格好良さ
クールな制服に身を包み、ハイテクメカを駆使して怪獣と戦う「防衛チーム」ですが、意外とここ最近のウルトラシリーズでは、そもそも防衛チームが登場しなかったり、登場するも民間企業としての登場だったり、主人公とはまた別組織として描かれたり……などしてきました。今回の「ストレイジ」のように「地球防衛軍日本支部」として位置づけられるのは、2015年のウルトラマンXの防衛チーム「Xio」以来、5年振り。結構久し振りですね。
ウルトラマンZ第3話「生中継!怪獣輸送大作戦」では、二体目の特空機の開発費を貰うため防衛チームの活躍を軍上層部にアピールする、というエピソードが放送されました。ここでは、特空機に乗り込み怪獣から街を守る所謂主要メンバーの姿だけでなく、整備班にもスポットが当たり、前時代的な怪獣防衛チームよりも、組織的に描かれています。
第4話「二号ロボ起動計画」では、整備班のメンバーが自分達が整備し、戦地へ送り出した特空機二号の活躍を、モニターで見ながら応援するというシーンも挿入されました。ロケット打ち上げ成功を喜ぶNASAのスタッフを彷彿とさせます。
ロボットに乗って戦うメンバーの「直接的な格好良さ」と、裏方で全力を尽くすメンバーの「間接的な格好良さ」、その両方が描写されているのが魅力だと思います。
〇過去作のヒーローの登場
主人公のウルトラマンZは、初代ウルトラマンやウルトラセブンと同じく「M78星雲・ウルトラの星」を故郷とするヒーローです。ウルトラセブンを父に持つウルトラマンゼロの弟子という設定で、第1話冒頭では、師匠であるウルトラマンゼロも登場しました。また、Zは新米ヒーロ—ということで、過去の先輩ヒーローの力が宿ったメダルを使って、フォームチェンジしながら戦います。
つまり、新世代のヒーローとして登場しながらも、往年のファンからしたら「まったく新しいウルトラマン」という訳ではなく、「自分たちの知っているウルトラマンの血を引いている」という訳です。新しくもあり、古くもあるヒーローであると言えます。
ポケモンに置き換えると、BW2の主人公みたいな感じでしょうか。過去作BWで一緒に旅をしたベルから、最初のイッシュポケモンを貰うという展開はワクワクしませんでしたか?
〇毎回登場する個性豊かな怪獣
「ウルトラマンZ」第1話は完全新作の怪獣が登場しましたが、第2話~第4話には過去のシリーズに登場した怪獣が暴れていました。自分のような大きなお友達からしたら「お!w」っという気分になりますが、メイン視聴層の子どもからすると「どれも初めて見る怪獣」として映る可能性も考えられます。
ポケモン剣盾を始めてプレイするジュニアプレイヤーにとって、カントー地方のドガースやニャースが「新しいポケモン」として映るような感じでしょうか。過去の怪獣が最新の特撮技術で暴れまわるというのは、往年のファンからしたら嬉しいものです。
また、第4話には初代ウルトラマンに登場した「地底怪獣テレスドン」が出てきたのですが、他の過去怪獣と組み合わされた合成怪獣的なデザインになり、驚きの能力を兼ね備えていました。「知っているけれど知らない怪獣」という不思議な感覚になりましたが、これはポケモンでいう所のリージョンフォームポケモンを始めて見た時の感覚に似ていました。
〇緻密に計算されたミニチュア特撮とカメラアングル
これは毎シリーズのことですが、ウルトラシリーズは「巨大な生物が街中で戦う」というフィクションを、ミニチュアの街を作って撮影し、本当にそうあるような映像を作り上げています。
怪獣が街のビルを壊すときの瓦礫の落ちる様子、怪獣が吐く光線や火炎による爆発、地響きを立てて歩く時の煙や砂埃、ウルトラマンと怪獣がぶつかり合う時の衝撃、それによる周りの木の枝や水面の揺れなど、緻密に計算されています。
第4話で個人的に「おお!」と思ったのは、怪獣が吹っ飛ばされて倒れた際に、頭が電線に引っかかったシーン。電線に引っ張られて、電柱が順々に倒れていきました。煙が上がるタイミングも最高で、途中で怪獣の頭部がアップで映ることで巨大感が増していました。。
こういった巨大感を出すためにカメラアングルも工夫されており、怪獣を見上げる角度で撮影されていたり、大きな物(ビルや山など)を怪獣と一緒に移すことでその大きさに説得力を持たせています。そういう製作スタッフの工夫を気にしながら見るというのも、また楽しいです。
4.終わりに ~ご唱和ください、我の名を!~
「今回のウルトラマンZ、ウルトラ面白いでございます!」
と思っていましたが、今回改めて整理してみると、納得のいく所がたくさん見つかりました。面白いと感じるには無理はありません。頭の中がすっきりしました。
ポケカの記事じゃないのにも関わらず、最後まで読んで頂いてありがとうございました。
え?この記事を読んで、「ウルトラマンZ」が見たくなった?
ここで朗報です!!
この記事を投稿した7月17日(金)現在、ウルトラマン公式YOUTUBEチャンネルでは、「ウルトラマンZ」の第1話から最新第4話までが公式配信中です。
『ウルトラマンZ』第1話 特別配信「ご唱和ください、我の名を!」
https://www.youtube.com/watch?v=Uc5ZXlqX7NM&t=100s
各種サブスク動画配信サービスでも配信されています。
興味をもってくれた方は是非ご覧ください!
また、公式チャンネルでは過去の作品も、週代わりで配信されています。これを機にポケモンのルーツたるウルトラマンシリーズに触れてみて頂けると嬉しいです。
そしてそして!!
次回、ウルトラマンZ第5話「ファースト・ジャグリング」は、7/18(土)朝9:00より、テレビ東京系にて放送予定です。
4話までの展開を受けて、物語が一気に加速しそうな予感がします!
こちらも、是非ご覧ください!
それでは、皆さん!!
ご唱和ください、我の名を!!
ウルトラマンZ~~~~ッッ!!