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『べにや無何有』1泊2日の旅②~目覚めのいい朝編

熟睡して上機嫌

温泉に入り、美食と美酒に酔いしれ、ソファーで転寝してからベッドで熟睡した夫。連日の睡眠負債を返済したのか、すこぶる機嫌がいい。朝もわりとさくっと起きてきた。

相手が寝ている間に、私は大浴場に。
もちろん露天風呂も。
やはり窓は全開で。

朝食まで少し時間があるので、夫にも部屋風呂を勧めたら、珍しく受け入れた。普段なら、「あーオレ別にいい」って言うのに。
ここの温泉は、毛羽立った人の心を素直にする効能もあるのか?

次は晴れてる時に来たい。
朝風呂に入っている間、『Discover Japan』を読む。
朝食メニューもかわいい。オーソドックスだけどすごくおいしい朝食。
そういえば、保健師さんに繊維の残った野菜ジュースを勧められたんだった。でも、家ではこんなのムリだな。
「お腹がはちきれる」程の量ではないので、旅館の朝食恐怖症の人も安心。といっても、夕方までまったくお腹は空かなかったけど。

チェックアウト

チェックアウト前に館内のお土産屋さんによって、夕食・朝食で使われていたグラスやご飯茶碗、義母へのお土産などを購入。
さらに、『べにや無何有』の器は久谷美陶園のものを使っているらしいので、帰りに寄ることにした。

『べにや無何有』のみなさま、ありがとうございました。

久谷美陶園は宿から数分。30分ほど立ち寄り、4枚だけお皿を購入した。
若い時は柄のある器に全く惹かれなかったが、ここ何年かで有田焼だの三河焼だのを集めていた母親の気持ちがわかるようになってしまった。
だって、かわいいもん。柄。

旅行中、器や酒など買い込んだが、写真が整理できていないので、自分の記録のために後日noteにまとめようと思う。

昨日通りがかったひがし茶屋街の神社で御朱印をいただく。

新幹線に乗り込むまで油断できない

今回、旅のチケットは早期申し込みでかなりお得に入手できた。北陸新幹線は正規金額だと航空券より割高になってしまうのだが、『えきねっとトクだ値』のeチケットで30%オフ、航空券とほぼ同じ片道1万円/人だった。
ただし、夫は雑誌同様、チケットも紙がないとざわつく人なので、PASMOで乗車するのがストレスのようだ。
万が一、PASMOで改札が通れない、なんてことがあったら私に被害が及ぶので、早めに駅に行くことにした。

この風景。Instagramで何度見たことか。

駅ビルであれやこれやお土産を買い込み、もうこれ以上持って帰れないだろう量の紙袋を両手にぶら下げ、出発50分前に改札へ。
夫のPASMOが「ピッ」となる音をきいて、私は心から安堵した。

新幹線の中で、どうしてもお寿司が食べたかったらしい。

お寿司を食べて、缶ビールを飲んで、夫は再び寝た。静かにしてくれて、ほんとにうれしい。

東京駅に着くと、土砂降りだったので、迷わずタクシー乗り場に。帰宅ラッシュで大量の荷物をもって東京メトロに乗り込んだりしたらどうなるか、私は学習している。6,000円のタクシー代で安心が買えるなら全然OK。

旅での気づき

公共交通機関を使った夫との旅行は、母親との旅行と似ている。
私は引き込もり気味とはいえ、仕事で新幹線も乗るし、空港にも行くので、オンラインでのチケットの申し込みや変更、JR東日本と東海の区分けを理解しているが、日常的に新幹線や飛行機を使わない人は、移動の際、疑問符や不安でいっぱいなのかもしれない。

最近のオンライン化、チケットレス化は、頻繁に利用する人にとっては便利だが、たまにしかアクセスしない人は、「紙」で時刻や乗車・降車駅名を持っていないと不便なのかもしれない。
といっても、夫は同年代なので、私が介護するのもなんか違う。

今日買った九谷焼にかまぼこを。
旅館でいただいた『手取川』をこれまた旅館で購入したグラスでいただく。

夫がお土産を少しつまみながら、来年のこの時期また『べにや無何有』に行きたいと言った。日中はTシャツ1枚で過ごせ、夜は少し肌寒い気候、何もしなくてもいい空間と心地よいサービス、北陸の食事と酒が気に入ったらしい。
ただし、チケットレスはやっぱり不安らしいので、そういうのは私にやってほしいとのこと。

私は見た目からは他人に頼るタイプに思われるが、友人や母親との旅行の際は、宿も、食事や観光する店も、移動手段も自分で調べて手配する。そして、旅の不安やストレスから生じる相手のイライラも適度にあしらう技術をもっている。それなのに、周りは私の才能に気づいていない。

今回、家族と一緒に旅行に行ってよかった。この思い出が永続するなら2024年6月も『べにや無何有』に行くのもありかも。でも、家族でもこれ以上わがままと神経質をこじらせるようだったら次はもっとやり方を考える。

noteには星の数ほど旅行の記録があるけど、旅の正解はひとつもない。

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