長家

タロットの逆位置の解釈のひとつとして
そのカードに象徴される本来の力、
能力を

「こじらせて使用しまった場合」

という想像を良くします

タロットのコートカード

キング、クイーン、ナイト、ペイジ
それぞれ地水火風の特性をもつ人物像があり

(例えばナイトにも地のナイト、風のナイト
火のナイト、風のナイトがいる)

各々のコートカードの人物像を身近に感じるためには
とりいそぎ、
便宜上、
現実の人(もしくは漫画のキャラクターなど)のイメージをあてはめてみると
わかりやすいということなので
いろいろやっておりますが

「ペンタクルス(地)のキング」

これは
正位置のペンタクルスのキングが
例えるなら誰、みたいな感じ

というより
まず
「逆の位置のペンタクルスのキング」
を想像したらとてもしっくりきました

正位置のイメージのひとつは
『キングの中で最も豊かに成功している王
頑強な精神力と実行力、人を動かせる権力を持つ』

逆位置になると
『成果や所有物への強すぎるこだわり
利潤の追求ばかりにとらわれる』
などなど

後者の解釈を聞いたときに
真っ先に浮かぶもの

それは韓国ドラマに良く出てくる、主に主人公の敵になりがちな

「恐いおじさん」

一代でのしあがった絶対的権力者、
自分の力の維持・増強の為には、どんな手でも使う
歯向かうものは徹底的にたたき潰す
戦えば本人もめっちゃ強い
恐くて誰も逆らえない


『梨泰院クラス』だと主人公パクセロイの復讐相手
長家の社長チャンデヒ

なのですが

昔良くあったようなドラマだと
長家の社長的な人に、主人公の若者が反抗なり
復讐なりしようとして、対抗する力をつけようとしているうちに

「結果同じ事をしている」
事に気づいて「あ」となるも、もう手遅れ
権力を手にするも
恋人にも仲間にも見捨てられ一人ぼっち(先に捨てたのは自分かもですが)
という切ないオチ

的なのが定番だった気がしますが

パクセロイはあくまで
私欲に走らず、仲間も裏切らず
クリーンに、公共の利を優先して事業を拡大し
事業家として大成功

そして汚くない正当なやり方でチャンデヒに圧勝する
というストーリー

もしくは、恐いおじさんに対抗する主人公のまた別の切なさだと
ハングル文字創成にまつわる歴史ドラマ
「根の深い木」

国王である親が暴君すぎたために
それに本当に胸を痛めた息子のイド(主人公)は
ものすごい「聖君」になろうと
親と正反対の道を貫いたけど

聖君の道を選んだために
民は幸せかもだけど自分の幸せはうっちゃってしまっている

ドラマ中の
「世が太平なのは私の心が地獄だからだ」
のセリフ
ほんとに切なかったです

でも
パクセロイは
復讐も無事負えて、恋人や仲間と幸せに仕事して暮らすハッピーエンド

もちろん時代が違うから時代劇の方が
より酸いも甘いも
強烈になりますが

とにかく逆のペンタクルスのキングのイメージをつかむのに
この辺の恐いおじさんたちを参考にしています

ちなみに
そんな恐いおじさん私的ランキング

1位
朝鮮王朝3代目の王イバンウォン(根の深い木)
2位
朝鮮王朝の高官キムチャオン(100日の朗君様)

3位は誰でしょう、わかりません
この↑2人が恐すぎて。

それに比べたら長家の社長チャンデヒは全然まだ優しい人
(時代も違いますし)

でも
イバンウォンとかキムチャオンは
悪い人というより(もちろん良くないとは思います)

とにかく
いろんな意味で「強い人」
なので
そこがキングかなあ、と思っています
(というか実際イバンウォンは王様ですし😌)

でもなんで
こじらせてしまったかって

イバンウォンにしても、

政変の時に
危険な役、汚れ仕事は全部自分がやった。
だから権力側になった今、権力は自分が全部持って当然
強い国でないと他の国にやられてしまう、だから強い国でいるために
一番強い自分に権力を集中させる

、、、
わからなくもないです

キムチャオンがあんなにも命がけで権力を欲したのも
幼い頃貧しくて食べるものがなく、ねずみを食べて生き延びたから
両親が棒でたたき殺されても
何もできず埋葬してあげる事もできなかったから

、、、、
わからなくもないです

チャンデヒも
子供の頃貧しくて食べられなかったため
兄弟を無くしているので

そもそも飲食業を始めたきっかけは
兄弟に沢山食べさせてあげたかったから

、、、わからなくもないです


その環境に負けたくなく
1人で絶対的な権力者までのしあがる

その力はまさしくキングのそれ、だとおもいます

でも
その道中でやはり人としての何かも
失ってしまう

やはりマンガやドラマのキャラクターとしてはそういう人物は
多いので
(ハリー・ポッターの名前を言ってはいけないあのヴォルデモート卿(言ってる)もまさにその系統の人物だと思います)

友人が良く
そういうキャラの人に対して

「やっぱ力のある人がこじらせちゃいけないんだよね、
全世界巻き込むから。
弱い人ならこじらせたってどのみち世にたいした影響を与える事はできないのに」
と言っていたのが良い得て妙だなあと思います

このように
ペンタクルスのキングの逆

イバンウォンやキムチャオン、チャンデヒのような人たち
と思うととてもわかりやすいと思いましたが

ではペンタクルスのキング正位置はどういう人か?

というと
その「逆ばり」
ということになると思いますが

逆の逆、って本来はわかりづらいですが、
逆に(逆ばかり)ペンタクルスのキングに関しては

具体的な人物像をイメージするより
単に概念として「逆キングの逆」、くらいにとどめていたほうがわかりやすいのではと思います
何故なら

現実に
イバンウォンとかに対抗しえる程の力を持ちつつ
社会に対して大きい良い影響力を発揮し
かつ小さな幸せも大切できるほどの人は

おそらくなかなかいないから

でも現実にイバンウォン、キムチャオンほどはないにしても
チャンデヒくらいの逆キング、の人は結構いそうだから
逆位置的な生き方の方が
同じキングでも
なりやすい、って事なのかなあと思います

私の知ってる限りは
正位置のキングは
やはり
最終回のパクセロイ
が一番近いかなあと思いますが

パクセロイは完全に
「漫画な人」

なので
リアルにペンタクルスのキングの属性を健康的に発揮した人物、となると
ほんとに
マンガやドラマ中の話だと思います

でも
パクセロイという人物を描いたマンガがドラマになり
大ヒットする、
という事が

現実にそういう人物が現れる、
という先ぶれかもしれません😄




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