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サラ・バートン最後のマックイーン

アレキサンダー・マックイーン24SSのショーが終わった。
つまり、サラ・バートン最後のショーだ。

”Anatomy Ⅱ”ということは先シーズンに引き続き解剖学がテーマのよう。
そして前回は蘭がフィーチャーされていたが、今回は薔薇。

ちょっと脱線するが先シーズンのマニッシュはルックはケイト・ブランシェット主演の「TAR/ター」がインスピレーション源だそうだが、

今回フロントロウにケイトがいた。 
ケイトはレッドカーペットでマックイーンをよく着ている印象がある。
更に脱線するが、今年のアカデミー賞のケイトは素晴らしかった!
これぞ大人のレッドカーペットスタイル。
ちなみにルイ・ヴィトンのカスタムメイド。
(下のリンクの一番最初に出てくるので見ていただきたい)

話をそろそろ戻そう。
サラ・バートンは他ブランドで働いた経験がなく、ずっとマックイーン一筋だったデザイナーだ。
マックイーンのショップのスタッフに聞いた話だが、マックイーンのチームでリー(・アレキサンダー・マックイーン)と働いたことのあるスタッフは殆どいないらしい。
サラが辞めた後、どうなってしまうのか。

一足先に新デザイナーによるコレクションが発表されたグッチに関しては、以前書いたように心配はしていないのだが、マックイーンに関しては次のコレクションが気がかりである。

なぜなら、グッチはビッグメゾン。
まずは「新しいグッチ」作りに重点を置けばいいのだ。
そこからだんだんデザイナーの個性を表現していく。
売れなければ次の新しいものを生み出すデザイナーに交代すればいい。
ビッグメゾンはその辺り柔軟というか残酷というか。

でもマックイーンは違う。 まず、リーという巨大な存在がいる。
ある意味その血を受け継いだサラ・バートンが次のデザイナーに就任したので今日までクオリティを保ったまま、かつサラらしさも加えて継続することができた。
で、次のデザイナーだ。
もう決まっていそうだけれども、内部昇進にしても外部から呼ぶにしてもビッグメゾンとは違う大変さがあると思う。

グッチとマックイーンでは「引き継ぎ」の意味合いが違うのだ。
マックイーンの継承をすることはより濃密なように思う。

マックイーンは今後どうなるのか全く読めない。
読めないが故の面白さはあるが、極端に変えないでほしい。
特にあの唯一無二のシルエット、フォルムの美しさ、そして身体を通した時の官能性を!

#アレキサンダーマックイーン #サラバートン #パリコレ #パリコレクション #24SS

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