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食べてしまいたいくらいヘビィボウガンが好きなので食べてしまうことにした

ドーモ、ヘビィ・ニンジャです。

突然だが、あなたがたにはハンター生活において、好きで好きで仕方ないものはあるだろうか?特定のモンスターや、キャラクターや…あるいは、武器種に。
おれはヘビィボウガンが好きだ。おれはヘビィボウガンが大好きだ。好きで好きでどうしようもない。ここ10年以上、ヘビィボウガン以外の武器を使っていない。ヘビィボウガンを担ぐためにモンハンをやっていると言っても過言では無い。ゆえに、おれの分身たるプレイヤーキャラクターには、おれ自身のかわりにヘビィボウガンをもっと感じて欲しいと思う。担いだときの重さ、反動、手触り、質感、色、光沢、パワーバレルの冷たさ、シールドの帯びた熱、鉄と硫黄のにおい、武器出しの音、射撃の音、リロードの音、なにもかも。五感を総動員して。

…五感?

触覚・視覚・嗅覚・聴覚…もうひとつあるはずだ。もうひとつ…そう、味覚だ。おれたちのプレイヤーキャラクターは、ヘビィボウガンの味を知らない。ヘビィボウガンはシステム上食べることができないのだ。舌で味わうということだけに関しては、例えばヘビィボウガンを土下座姿勢でベロベロ舐めまわしたり、パワーバレルに舌を突っ込むような撮影角度をジェスチャーやポーズセットで表現できなくもないだろうだが、それでは明らかに変質者だ。そんなことをしてはモンハンのCEROレーティングが跳ね上がり、PTAからは教育に悪いざますと突き上げを喰らい、ヘビィボウガンが社会の敵として晒しあげられてしまうに違いない。それはだめだ。おれたちは変質者にならないように合法的にヘビィボウガンを口に入れて味わい、咀嚼し、飲み込んで己の血肉としなければならない。ヘビィボウガンと一体とならねばならないのだ。受付嬢も「迷ったら食ってみろ!」と言っていた。

ヘビィボウガンは食べられる

安心して欲しい。あなたがたがヘビィボウガンの食べ方を知らないのも今日までだ。おれはついにヘビィボウガンを食べる方法を見出した。今日はその秘技をお伝えしよう。

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▲温泉に溶け出したヘビィボウガン汁を啜るβテスト時代のガンナー達。ヘビィボウガンの経口摂取のために、当時からさまざまな試みが行われてきたのがわかる。

ヘビィボウガンの可食部位

ヘビィボウガンは食べられるが、食べられない部位もある。丸齧りしたい気持ちはわかる。パワーバレルの先っちょからじゃがりこ式にサクサクいきたい。わかる。しかし、おれたちは分別を持って食べられる部位を選分けなければいけない。例えばこんがり肉ならば、肉の部分だけが可食部位だ。骨までバリバリ食ってしまうやつはあんまりいない。それでは明らかに変質者だ。そんなことをしてはモンハンのCEROレーティングが跳ね上がり、PTAからは教育に悪いざますと突き上げを喰らい、こんがり肉が社会の敵として晒しあげられてしまうに違いない。それはだめだ。骨は残す必要がある。ヘビィボウガンの場合、バレルやフレームの大部分を占める鉄や骨でできたパーツはおそらく食べられない。モンスター素材のパーツを可食部位と考えるのが妥当だ。上海ガニとかも専用のフォークで僅かな身をほじくって食べる。うまいものとはそうしたものだ…。さて、その可食部位も、そもそも食用に適するかは考慮する必要がある。ベニカガチノシシやダチュラブラスターのように毒を扱うモンスターの素材はあまり食べるべきではない。毒だからだ。毒はこわい。毒をばかにするやつは大抵死ぬ。あなたがたは紫毒姫をしっているか?あるいは、未知の樹海を探索中、解毒薬を持ってないのにゲリョス亜種に会ったことは?やつらの毒攻撃でたくさんのハンターがなすすべもなくたおれていった。とにかく毒はだめだ。毒以外にも、硬いやつとか、尖ってるやつとかは歯茎にささってあぶない。歯茎をだいじにしろ。あと、古龍もだめだ。ヒュドロスライモスの銃床のネロミェール素材の部分はぷるぷるしており、誰がどう見てもおいしそうだが、古龍を食べるというのはかなり冒涜的な行為だ。食べたらギルドのえらい人におこられると思う。なのでだめだ。…つまり、食べられることがわかっているモンスターの素材で出来たヘビィボウガンを食べるべきだ。あたりまえのことのように聞こえるが、大切なことだ。受付嬢も「迷ったら食ってみろ!」と言っていた。この言葉をおれは、「迷った時こそ落ち着いて腹ごしらえを済ませる心の余裕を持て。空腹のまま動くな。」という意味だと解釈している。食べられるかわからないものに対して、イチかバチかのチャレンジをしろという意味ではないはずだ。

食べ物とはなにか?

そもそも食べられるとはなんだろう?食べ物とそうでないものの違いはなんだろうか?ここで「辞書にはこうある…」と引用するのはありがちな展開だが、「食べられるもののこと」以上のことはどうせ書いていないに違いない。世の中のライターはそういうくだらん尺稼ぎをやめろ。ぜんいん辞書を引くのをやめろ。ただし、いちおう、念のため、おれは辞書をひいた。「食べられるもののこと」以上のことは書いてなかった。食品衛生法でも「食品とは、全ての飲食物をいう。」と記されており絶望した。おれたちは食べ物とは何かを自分で考えなくてはいけない…たぶん、人間が口に運ぶものはその時点で食べ物になりうるのだとおもう。雪山で遭難した探鉱者にとって、茹でた革靴はご馳走でありえたし、重篤な蕎麦アレルギーの人にとって蕎麦は食べ物ではなく、致死の毒だ。現大陸のハンターは毒テングタケをげほげほいいながら食っていた(毒はこわい。毒をばかにするやつは大抵死ぬ)し、精神力で生肉を食うハンターもいた。いや、もっと身近な例ではエビフライの尻尾だって、食べるやつと食べないやつがいる。おれは食べない。…このように「それが食べ物かどうか」というのは個々人の主観による。ただし、それが旨いか不味いか、安全か危険か、に関してはコンセンサス(ひとびとの合意)があるはずだ。世の中の9割9分の人間が「これは人間が食べられるもの」と考えるならば、それは食べ物と考えて良さそうだ。われらが受付嬢がその9割9分を選り分ける鋭敏な感性を持っているからこそ、新大陸食べ物編纂大計画はつつがなく進行し、新食材が開拓されるのだろう。おれたちが欲するヘビィボウガンの可食部位も、世の中の9割9分の人間が食べ物と認めるものでなくてはならない。

ヘビィボウガンは焼いて食べろ

やや脱線した。今までの話をまとめよう。あらかじめ食べられるとわかっているモンスターの素材を使ったヘビィボウガンから、食べられる部分を切り出して、食べる。残りは非可食部位だから、食べちゃいけない食べられない。これでいい。…食べられるモンスターがアプトノスやモスくらいしか思い浮かばない?そんなモンスターの素材を使ったヘビィボウガンは無い?さて、思い出して頂きたい。大型モンスターの素材にも、食べられるものはあるはずだ。素材を食事場に持っていけば、調理して携帯食料やこんがり肉にしてくれるシステムがあったのではないか?そうだ、かまど焼きだ。かまど焼きを使え。強化の巻き戻しを利用し、ヘビィボウガンから素材を切り出して、かまど焼きで焼いて食う。これが答えだ。かまど焼きで使える素材を使ったヘビィボウガンは、ガマル砲ⅡとブレイズアサルトⅡの2種類だ。巻き戻しによって岩賊竜の尻尾や蛮顎竜の尻尾を返還してもらったら、かまど焼きに持ち込んで焼いてもらえ。(どちらかというと、確率でこんがり肉が手に入る蛮顎竜の尻尾がおすすめだ)焼き上がるまで時間がかかるので、ひと狩り行ったりして、腹をすかせて待て。無事に焼き上がったら、お気に入りの時と場所を選んで、ヘビィボウガンを食べよう。広域化スキルをつければ仲間へのお裾分けも可能だ。ヘビィボウガンが大好きなお友達に感謝の気持ちを込めて分けてあげてもいいし、ヘビィボウガンにまるで興味のないやつの口にこっそり捩じ込むのも心が躍る。ブレイズアサルトⅠとガマル砲Ⅰは再び強化して、食用ヘビィボウガンとしてストックしておくのもいい。また、強化を巻き戻す前にしばらく実戦投入するなどして、素材にヘビィボウガン汁をよく染み込ませれば、より一層深みのある味わいになるだろう。これは合法的なプレイングであり、変質性は一切ない。PTAなど恐るるに足らぬ。おれは、おれたちは、もはやヘビィボウガンを食べることができるのだ。おれはヘビィボウガン界のムッシュ・シエロとなった。

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▲うまい

全ての人類がヘビィボウガンを食べられる

ハンターがヘビィボウガンを食べられるのはわかった。だが、どうせプレイヤーであるおれたち自身が食べることは叶わないんだ。…などと思っていないだろうか?甘い。甘すぎる。焼き菓子のように甘い。DIYという言葉を知ってるか?ドゥー・イット・ユアセルフ!食べられるヘビィボウガンを、あなたがたが作ればいい。おれは作った。お菓子のアルバレストを…食べられるヘビィボウガンを…!

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ア……ア…アアアアアアーーーー!!!!!ヘビィボウガン!!!ヘビィボウガン!!!ヘビィボウガンが食べられる!!!HEAVYYYYYY!!!!!!!!

ヘビィボウガンをウェッジウッドに載せたやつはおそらく人類史上おれがはじめてだ。スコープまわりは割と頑張ったのでほめてください。フレームとストックはウエハースで、細かいパーツは飴とチョコで、パワーバレルはポッキーでできています。というか、ある日食べていたかじりかけのポッキーがアルバレストのパワーバレルにしか見えなかったんですね。それ以来ポッキーのことをずっとパワーバレルだと思って食べていました。もちろん使った素材は余さずいただきました。
ヘビィボウガン、チョーウマイ!!!!!

ヘビィボウガン食を考える時代

せと。さんのアドベントカレンダーへの参加が決まり、さて何をするかと考えながら狩りをしていたところ、しゃがみ撃ちの最中に突然ニューロンに電撃が走り、インスピレーションがわき…ただちにヘビィボウガンを食べる方法を思いついた。この企画がなくば、ヘビィボウガンを食べたい気持ちに悶々としながら鬱屈した狩猟生活を送り続けていたと思う。ここに感謝の意を表したい。ちなみにTwitterにはすでに #弩食系ヘビィガンナー というタグがあり、ヘビィボウガンを食べたいヘビィガンナー達がヘビィボウガンの味をおのおの夢想している。

あなたの考えるアルバレストの味は、甘いだろうか?

(ヘビィ・ニンジャ)

追記

兼ねてより食べられそうなヘビィボウガンを予想していたので、そのうちのいくつかをここに記しておく。

≪山穿ジガンラケーテ≫
珍味として研究されているという尾槌竜の霜降りのコブがシールド部分に使われている。おそらく食べることが可能だ。

≪サンドリヨン≫
ぺピポパンプキンで出来たヘビィボウガンなので、食べられる可能性が高い。肝心のぺピポパンプキンが食用であるかはよくわからない。

≪徹甲雄砲アルセルタス≫
アルセルタスを煮込んで食べたクエスト依頼主がいたはずだ。よってこのヘビィボウガンも煮込めば食べられるにちがいない。

≪鬼神雷砲【獣神】≫
パワーバレルがちくわで出来ている。

≪崩界砲バセカカムノミ≫
根拠は無いが、食べることが可能だ。








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