人工地震?

年明けの地震により,日に日に亡くなった方の数が増えており,心からお悔やみ申し上げます。
私のところも震度5弱で,相当揺れましたし,今も余震が続いています。

そんな中,SNSでは能登地震が「人工地震だ」「いや人工ではない」という激しい論争が繰り広げられています。

数年前に人工地震を調べただけで,その後,詳しく調査したわけでも論文や書籍に当たったわけでもなく,古い知識に基づいた現時点の私見ですので,間違いがありましたらご容赦ください。
今後,調査して新たな知見を得たら修正記事を書く予定ですが,何故,情報不足で記事を書くのかというと,人工論議よりも,今すべきことがあると思ったからです。

人工地震が100年以上前から研究され実験されてきたことは事実ですが,地殻エネルギーの蓄積や地殻の滑る機構など,地震そのもののメカニズムが完全に解明されていない以上,分からないことを集めてもわからないとしか言いようがありません。
その証拠に地震予測は当たった試しがありません。予測では能登などノーマークでした。

人工地震は,核爆弾説,HAARP説,水蒸気説などいろいろありますが,それだけではエネルギー量の桁が違いますから日本全土を振るわせるマグニチュード7を越える巨大地震を発生させることは不可能です。

一般に,地震は地殻が滑ることにより発生すると言われていますので,人工技術で地殻のずれを誘発させれば,巨大地震を発生させることは可能かもしれません。
しかし,地殻に巨大地震を発生させるだけのエネルギーの蓄積が無ければ,地滑りを誘発しても巨大地震にはなりません。
地下のどこにそれだけのエネルギーが蓄積されているかを正確に把握し,その個所にピンポイントで仕掛ける必要がありますが,数年前に調べた限りでは,10kmより深い場所の地殻エネルギーを正確に把握する技術は見当たりませんでした。公開されていないだけでしょうか?
もしあったとしても,世界中の地下の状態をモニタリングすることは不可能でしょう。

地殻の滑りではなく,水素核融合が地震の原因であると唱える人も居ます。
地殻の水H2Oの酸素が地下の鉱物の酸化反応を起こし,水素だけが残され,そこに静電気のような電気エネルギーが作用すれば水素核融合が誘発され地震を起こすというものです。

しかし,これが原因だとすると能登のように5分から10分ごとに何日も余震が続くのは説明が付きません。
ある場所に大量の水素が集まって低温核融合を起こしたとしたら,水素がなくなるまで核融合は終わらないでしょうし,その周辺に水素の溜まりがあったとしても,マグニチュード7もの巨大エネルギーが作用したら,それらの水素溜まりも時間をおかずに一斉に核融合を起こすでしょう。10分ごとにとか何日後かに思い出したように核融合が起こるということは考えにくいですね。地中の核融合には何か別の条件があるのかもしれませんが。

また,液化CO2注入が原因という話もありますが,どこに注入されているのか,その影響がどのようなものかについては,詳しくわかりません。

私の姉は,震源地から200kmほど離れた海辺の集落に住んでいます。
前日の12月31日,その周辺で今まで聞いたことのないほど鳥が騒いで不気味だったと言っていて,強い電磁波が発生していた可能性があります。太陽フレアの影響かもしれませんが,それなら世界中で同様の話があるはずです。
核爆弾で人工地震を起こしたのならこんな予兆があるはずはなく,HAARPなら能登全域でこのようなことが起こっていてもおかしくありません。悪事を人の目から隠せても,敏感な動物を黙らせることはなかなか難しいはずです。

その他,いろいろ説はありますが,今回の能登地震に関しては人工とは考えにくいと思います。
もし,地殻エネルギー蓄積量を把握する技術があったとしたら,人工地震を起こしたい連中は,大都市付近のエネルギー量を真っ先に調べ,政府を脅す材料にするでしょうね。

もし,人工地震を確実に起こせる技術があったとしても,それが公開されるはずもなく,何も正確な情報がない中で,それこそ陰謀論的に人工地震だと決めつけるのは行き過ぎのようにも思います。少なくとも,私を含め一般人の持つ情報では,人工説を確定することはできません。
もし,人工地震だとしても,今の政府や我々に止めさせる術はありません。声を上げたところで,確たる証拠が無ければ知らぬ存ぜぬで通すでしょう。

私の考える問題は別のところにあります。
今の日本は,このような巨大地震が発生した時に,古い家屋の倒壊,インフラの破壊,交通の分断のために被災した多くの人命が損なわれる可能性が高いということです。
それは,歴代政権による緊縮財政で大都市以外の公共設備投資が行われてこなかったことが最大の原因です。

欧州でも韓国でも中国でも,災害時に家族ごとに仮設テントをあてがい,燃料や食糧を滞りなく届けるシステムができているのに,日本では,体育館の床に毛布を敷いて寒さに震え,道路は遮断し物資もろくに届かず,食料が無い日が何日も続いています。
これが先進国ですか?
GDP3位の国ですか?
海外に何千億もばら撒く余裕のある国ですか?

日本は,明日にも別の場所で巨大地震が発生するかもしれない災害国です。
内容物不明の💉に何十兆円も使う予算があるなら,まずは被災者が一刻も早く元の生活に戻れるよう40億などと制限を設けず国費を投入しなさいよ。
それは支援などではなく,今まで放置してきたツケを払わされた人々に対する当然の義務です。
地方都市の水道・電気などのインフラの更新,集落をつなぐ道路の整備,災害備品の充実などの災害対策は待ったなしですよ。

さらに,マウイ島の火事を彷彿とさせるような,地震による火災とは思えないほどの焼け野原になった原因究明もしなければなりません。そこに,もし,何かの意図があったとしたら,人工説が急浮上するかもしれません。

人工地震かどうかの論争もいいですが,とりあえず今は,未来のために,政府の間違いを正すよう声を上げる時ではないでしょうか。
国民を守る気が無い政府をこれ以上のさばらせるわけにはいきません。


なお,地震の発生数は過去100年大きく増えていませんが,2000年以降,マグニチュード6を超える巨大地震は明らかに増えています。これを根拠に人工地震だという方もいらっしゃるようです。
北の磁極は1800年から200年間で移動したのと同じ距離をこの20年で移動していて,巨大地震の増加や異常気象は,そのポールシフトの影響である可能性を指摘する研究者も多く,太陽フレアの影響を唱える研究者もいます。
小惑星衝突や宇宙人襲来に匹敵する事態が迫っているのかもしれません。

科学は,そんな事態に対処するためにあるのです。
💉や戦争などにうつつを抜かしている場合ではありません。


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