Why do you continue the 茶道?
なぜあなたは茶道を続けているのか?というインスタでの宗寿さんからの
問いかけを受け、その理由をまとめてみました。
季節を感じる
普段の仕事では何ヶ月も先の案件の企画や準備をすることが多く
今自分がどの季節を過ごしているのかわけがわからなくなることも・・・。
今4月だと思っていたけど、3月だった!とか
あれ?クリスマスってまだ終わってなかったんだっけ?
と年中そんな感じ。(社会人として心配・・・)
そんな時に、お稽古場に行くと毎月違うお花や掛け軸、お道具に迎えられ
お点前も季節限定の中に身を置くことで
自分が今この時間、この瞬間にいることが確認でき、とてもほっとするのです。
心の沈静化
悩みはなさそうとよく言われますが、時には悩むことも。
頭の中の状態を例えていうのならば、石のような、円盤のようなものが
ヒュンヒュンとすごい速度で空回ってて、火花が出そうなオーバーヒート状態。
そんな時にお点前をすると、先生に「心がどこかにいっちゃってますよ」と
見抜かれてしまいます。
しかしながら、徐々にいつもの手順を追うごとに心が落ち着き
すーっと穏やかな状態になる気がするのです。
特に点前の最後、たぎったお釜に水をさし、シンと静寂になるあの一瞬。
深い呼吸とともに、熱を帯びた自分の頭も冷却されるような気持ちになります。
あえての手間
恥ずかしながら告白しますが
普段は、家でお抹茶をたてることはあまりなく・・・。
それどころか急須も使わず、普段は専らティーバッグ専門の
ずぼらな生活です。
だからでしょうか。
お茶室で、背筋を正し、一つ一つの所作を大事にしながら一杯の
お茶を点てる工程を経ることで、日常との帳尻合わせをしているような
気もします。
茶道のお点前は、ある意味効率の良い流れが完成されていますが、
とはいえ、お茶を一服点てるのに、お道具を揃え、季節によって
取り合わせも変え、時間もかかる。
先生は、お茶会の時には丹沢まで湧水を汲みに行かれていましたから、
相当な労力もかかっていることでしょう。
「手間がかかる」というとネガティブな要素にもなり得ますが
逆にいうと簡素化やスピード化が進むこの世の中では
それがどれだけ貴重で贅沢なことか。
そんなふうに、茶道を続けてきたことによって、心のバランスを
保ってきたのだなと思っています。でも何より、その土台になっているのは
先生と社中のお仲間の作り出すお稽古場の雰囲気がよいこと。
結局はシンプルにお稽古場のお仲間にお会いしたくて通ってるのかもしれません。
宗彩
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