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SLAM DUNKは人生のバイブル。

SLAM DUNKがジャンプで連載スタートしたのは、1990年。
ジャンプ黄金期と言われる90年代、ドラゴンボールやろくでなしブルース、まじかるタルルートくん、電影少女、幽☆遊☆白書…
あの頃のジャンプは本当にすごかった。

どの作品が1番好きだったか、良かったかなんて野暮なことは考えたくない。
ここでは、いつ読んでも違った角度から学びがあって、その時の自分の立ち位置に近い登場人物に感情移入してしまう、SLAM DUNKについて。

このマンガの素晴らしいところは3つ。

①登場人物の書き分け

ほとんどの登場人物が高校生男子というカテゴリーであるにも関わらず、瞬時に見分けられる画力。
髪型だけ違って、顔の中身は同じという漫画家さんもいるのに。
特にスポーツものは、同じコート上に複数人が入り乱れるコマが多いので、人物が見分けられないと読みながらいちいちつっかえてしまう。
絵がうますぎる。

②ハマる人物が絶対いる

連載当時、小学生だった私は晴子さん目線で読んでいた。
流川に恋しながらも、決して自分の想いを押し付けることはせず、邪魔にならない距離感でキャーキャーときめく。
中学〜高校生あたりでは花道にハマった。
その次は赤木に。
チームを率いるには、独りよがりなプレーでは駄目なんだな、と赤木のリーダーシップから学ぶ。
田岡監督にチームビルディングの難しさを教えられる。
田岡監督、36歳と意外と若くてびっくり。

③「得意を伸ばせ」というメッセージ

井上先生がそんなことを意図して書かれたのかは分からないけれど。

長身の赤木は、ゴール下で高さを生かしたプレーを。
三井は湘北随一の3ポイントシューター。
リョータは小柄だからこそできる、低いドリブルで切り込み隊長に。
流川は持ち前のセンスと、誰にも負けない練習量で培った華麗なプレーで雰囲気を変えるゲームメイク。
花道はバスケ歴が短いものの、恵まれたジャンプ力とボールを触りたい熱い思いでリバウンドを。

赤木や流川は素晴らしいプレイヤーだけど、5人全員が赤木や流川ではきっと神奈川NO.2にはなれなかったと思う。
流川なんかは器用な上にちゃんと努力できる人なので、どのポジションでもうまくこなせそうな気がするけれど。
でもPGではおそらくリョータの方がうまいし、3ポイントも三井の方がきっと正確。
自分より得意な人がいる時はその人に任せて、自分は潤滑油になる。
それは絶対に流川にしかできない。

自分が得意なプレーは、他の誰かにはできない。
5人が得意を持ち寄って、最高のチームになる。
仕事も同じだよなー…とまた今日も学ぶ。

苦手なこと、できてないところばかりに目が行ってしまうけど、苦手なことは得意な人に任せた方が絶対効率的。
自分のトガリを出して、それを突き詰める方がチームの勝利に繋がるはず。

映画が楽しみ過ぎる。
ジャンプ黄金期に思春期を過ごせたこと、幸せ過ぎる。

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