あなたのくすんだ青春もいずれは輝かしいものになる。

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ハローグッバイ
2018/1/13(sat)
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映画がお好きな方々の間で話題になっていたらしい映画「ハローグッバイ」。
「なんとなく直感でいい」って思ったのと、“とにかく何かを見てインプットしたい期”だったため、予定の間に詰め込んで見に行ってみた。

親に振り向いてほしくて万引きをする優等生な子と、女子軍団の中でカーストに負けないように自分の立ち位置を守る子。そして、認知症のおばあちゃん、3人の“女の子”のものがたり。
彼女たちのある意味まっすぐな世界を見せてくれて、わたしにもそんな時期があったかなぁ、これからあるのかなぁと胸がチクチクする作品。

製作陣の語る、〔高校生2人の今しか撮れない画を切り撮った〕というのが、本当に全てで高校生のちょっぴり鮮やかな世界や、それぞれ傷を負うことで大人になる、そして階段を上ることに対して抱く感情が汚くも憎たらしいほど美しく表現されていて、何度かほろほろと涙。

そして、おばあちゃん(もたいまさこ)と旧友(木野花)のやりとりね。認知症というちょっぴり反則的な役どころも手伝って、泣いちゃうよ。もたいまさこと木野花て最高すぎる。娘役の渡辺真起子もよかったなあ。記憶退行してしまったお母さん(=おばあちゃん)からの言葉にぐすんぐすん。いつまでも子どもは子どもだし、親は親なんだなあ。

後半からのロードムービー感は、鍵となる音楽のおかげでとても濃厚だけどスッキリとした流れだし、そもそもの作られた経緯も含めて美しかった。
そう、あの音楽ね。綺麗なメロディと手紙なんて泣いてくださいよーって言われているようなシーンだけど、ご多分に漏れず泣いた。

隣の席の方が、見る前に靴をホテルとかにおいてる簡易スリッパに履き替える本気ぶりで、これにもまた感動した。お客さんの中には10回以上見たというツワモノもいて、何かを見ることに対して、上には上がいるんだなあ、と気楽な気持ちで見に行ったわたしは思うのでした。

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