おはよう

いつも10時、11時まで寝こけている私にとって、今日は早起きだった。8時半ほどに起きたはずだった。のだが、普通にまた二度寝した。
夢を見た。一つは授業を受けてる夢。キャラクターについての授業。プリントを回したりしていた。頭になぜか聖母マリアの青い布を被っていて、君はなごちゃんと顔がそっくりだねとクラスメイトに言われた。なごちゃんとは私の友達である。
廊下を歩いてたら女の子が迷子になっていて、母を探していた。私はなんとなく直感で分かった。向こうにいるあの人が母親だと。女の子の手をしっかり握って階段を降りた。女の子が手を強く握ってくれたのが嬉しくて、私も強く握り返した。手に感じた体温はとても熱く、いまだ思いだせる。私の心も熱くさせた。
階段をかけおり、女の子のスピードに遅れを取りながらも走り、両親の元に辿り着いたと思ったら、それはうちの親戚たちだった。うちの家族もいて、気付いたら自分の手を握ってた小さな女の子は私の兄になっていた。ムスッとした面の無愛想。強く手を引いてくれた女の子はどこへ行ってしまったのか。従兄弟の12歳の女の子に、やあ44歳と言われ、それだと私と君は32歳差になるじゃないか、と言った。現実世界では7歳差だ。夜だった。

二つ目の夢は短い。私が殆ど覚えてないから。
殺人犯が捕まった。人をチェンソーでいっぱい殺したとか。別の大きな機械音を作動させていたので、みんなチェンソーの音に気付かなかった。

こんな夢を見たのは二度寝の間で読んだアガサクリスティのせいだろう。

今日も相変わらずニートデイ。昨日は自分の目的を探して床に寝そべってうつらうつらしていた。
私は何のためなら死ねるだろうか。ずっと漫画を描いてきたし、アニメも好き、絵が好きだけど、それのために死ねるのかと聞かれたら、うーん?となる。
自分の漫画に意味を見出したい。作る意味。人よりちょっと抜きん出ると言えるのは漫画だけだから。得意と言えるのは。

前になごちゃんという友達に会ったとき、創作から離れつつある自分についてマクドで相談した。
私は彼女と一緒にいると、ギリギリ創作者であれる気がする…が、自分が絵を描く意味が理由が見つからなくて。
なごちゃんは、自分の中で描く意味が無いと絵は続けられないと言った。
私は描く意味かほしくてずっともがいてきたんだと思うよ。絵を描く意味が欲しい。なぜ私は絵を描き続けるのか。

なごちゃんが昔、私の漫画の感想というか、手紙をくれた。さっちゃんの漫画はどうしようもできない感情に居場所を与えてくれる、と書いてくれていて、私はそれが心底嬉しくて涙が出た。

その言葉を何度も反芻して、寝そべりながら考えた。探せそうなところから自身の軸を探そうとしてる。
必要とされたい。自分がこれを描きたいからこれを描く、というやり方はあまり自身に合ってない気がした。私のこれまでの生き様が物語っている。求められたら喜んでついていく。相手にとって私がどういう存在か。どう思うのか。それが私の全てなのだ。私がどう思おうと。相手が私をつまらないと言うのならきっとつまらないし、面白いというのなら、面白いんだろう。
私は知らない。自分のことなんて。どこまでも相手本位で。

熱烈に描きたいものが無かった。小さい頃からなりたいものも無かった。わたしにとって、何かになりたいという概念が無かった。
意味は私でなく、周囲が与えて欲しい。そこから私は見つけられる。そうだと良いなと思ってる。

高校時代は生意気にも、自分は感情作家だと名乗っていた。人の感情を描くのが得意だと。昔の担当さんにも言われたし。あなたは主人公の感情をダイナミックかつ的確に描くことができますね、と。
感情の居場所、ということなのかな。統合すると。みんなの感情の居場所を提供したい。
私の漫画を必要としている人はこの世にいる。この世にいないよ、という反論は無意味かつ洒落臭い。まず私がいる。そして私が必要としているなら、私みたいな人間もたくさんいるはずで、まだ会ったこと無いだけで、私の作る居場所を必要としている人は沢山いるはずなんだ。
数えたら2、3人とかかもしれない。それでも良いよ。私の感じた感情を、きっと自分だけなのだと一人で塞がっている子がいる。から、その子たちに届くように漫画を発信するよ。この感情はあなただけではない。綺麗でもなく、大きな声で叫ぶほどでもない、モヤモヤとした複雑な感情。
自分のエゴを形にするだけのようにも感じるし、実際そういう部分も無いと自分は描けない。でも必要としている人が絶対にいると信じて、描きたい。

これは寝そべりながら昨日考えたこと。早速村上龍のイビサを漫画化しようとして筆を取ったが、なかなかしっくり来ず寝てしまった。ちょっと違ったかな。私は読みたいんだけどね、私版イビサ。本を読みながら脳内で想像して、それだけで満足してしまった。この物語が必要な人に届けたいと思ったが、どうも筆が止まってしまって。うーん。

今私は一抹の不安を抱えている。
今日は婆ちゃんをセンターへ送る日だったかどうか……。玄関に降りて、置き去りにされてる婆ちゃんをみつけてしまったらどうしよう。

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