【即興ライティング】真っ白なテキストサイトの思い出

まだやっと、アメーバブログが登場したばかりの頃。

背景も真っ白、アイコン画像をひとつも使わず、メニューも本文も潔く文字だけ、というサイトがありました。

ブログというよりは、「ブログっぽいデザインのホームページ」です。

ページをひとつ増やすと、手動でリンクを増やすような、現在のブログを使い慣れた人からすればかなり手間のかかるシステムのものです。

ただ、今のブログと違うのは、本当に潔くメニューと本文しかない、ということです。

かなりの長文で、その日考えたこと、読んだ本、見た映画について語っているだけのサイトなのですが、私は「虚空に流れ出した長い長いひとりごと」のように感じて惹きつけられ、せっせと通っていました。

ぽーんとひらけた明るくなにもない空間で、訥々と流れてくるちいさな声に耳を傾ける感じが、今もふとなつかしくなることがあります。

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