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愛は不平等を受け入れるということなのか

以前読んだ漫画でこんな話しがあった。(漫画の名前も作者ももう覚えていない。もう一度読みたい)

とある、結婚適齢期を迎えた女性がいた。

その女性はとても美しくで清楚で、心が優しく、どんな人にも分け隔てなく振る舞う人だった。誰に対しても平等だった。

そんな素敵な女性だから彼女のことを好きになる男性も多く、彼女もこれまで何人かの男性とお付き合いをしてきた。

しかし彼女からいつも別れを告げるかたちで恋は終わりを迎える。結婚適齢期を迎えた今でも彼女はまだ独身だ。

男性とのお付き合いが続かない、結婚をしない彼女に対して、友人たちは不思議そうな顔をする。だって、彼女は本当に非の打ち所がない素敵な女性だったからだ。

彼女自身はどう思っていたのか。

そう、彼女は男性と付き合っているとき、不思議な違和感を感じていた。それが一体何なのかよくわからなかったのだが、奥底にいつもあるその違和感は、前に進もうとする彼女を咎めた。

そしてその感情を拭いきれずに、結局男性と別れてしまうということが続いていたのだった。

一体その違和感とは。

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おばあちゃん

今はもう亡くなっているが、彼女には尊敬する大好きな祖母がいた。祖母は彼女が幼い頃からよくこんな風に語りかけていた。

「いい子だね、よく聞くんだよ、人は皆平等だ。決して差別をしたりしてはいけないよ。誰のことも同じように愛してあげなさい。すべての人を同じように平等に大事にしてあげなさい。」

彼女は、大好きな祖母によく聞かされたこの言葉をいつも心の中で反すうし、心に留め、守り実行し続けてきた。

それは今も変わらない。

「平等であること」

それが彼女の中の真実、信念、アイデンティティだったのだ。

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ガラス越し

あるとき彼女はすごく素敵な男性に出会う。彼女のことをとても大事にしてくれ、愛してくれた。この彼となら、、、彼女はそう思った。

だが、まただ。

また訪れるあの違和感、、、。


そして、彼女ははっと気付く。


、、、、、、、、、、、。


彼女は彼と別れる決意をした。


そう、彼女は気付いたのだ、違和感の正体に。

ひとりの男性を愛すること、その人とお付き合いをし、いずれ結婚をすること。この世で自分にとっての特別なたったひとりの人を選ぼうとしていたことに彼女は気付く。

「誰かを選ぶ」ということは、「その誰か以外を選ばない」ということ

彼とそうでない人を分けること、彼は他の人とは違う特別な存在であると認めること。

それはつまり、彼女の中に起こる「不平等」を受け入れるということだった。

不平等こそが人を愛することなのだと彼女は悟ってしまったのだった。



結局彼女は自分の「平等」を守るため、誰とも結婚しない道を選ぶというお話でした。

平等ってなんか、正義ですよね。皆が信じる、絶対的な正義って平等な気がします。平等であることが間違いだって批判されることってないと思う。

平等であれ、平等でありたい、そんな風に誰しも思うし、この漫画の彼女のように親や先生から言われたことのある人も多いと思う。

でも、世の中って基本的に全部不平等なんだなと思いました。

不平等ベースの上に、人それぞれの平等が成立している。

平等は正義だけど、皆平等に不平等だし、不平等こそが人間を形成するすべてなのかなとも思ったり。

まとまりなくなってしまったけど、ここらでおしまーい。

ありがとうございました。




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