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山中suplexの企画に参加してきた!

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【山中suplexの企画に参加してきた!】
https://www.yamanakasuplex.com/news
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「てきとー」という言葉が、
これからの社会を考えるキーワードになると思う。
誰かと一緒に何かをしようとする状況において、
互いに「てきとー」をどう共有することができるのか。
「てきとーにやっておいて」と言われた時、
なにも考えず、ただいい加減やっておくという、
てきとーではない。
その言葉を出してきた相手の事を思って、
相手の求めていることを想像してやってみる。
知性と思いやりを伴うてきとーさ。
誰かと、てきとーさを共有するという事は、
本当はとても難しい。
それが難しいから、やってはいけないこと、やるべきこと、
どのようにやるのか、などの文言を並べていく。
指示を出す人、指示を受ける人、という一方通行の関係性。
そこでは、互いの立場を超えたところから生まれる美しさには出会えない。
てきとーさを共有するためには、
互いに相手を尊重するという気持ちを土台にしないと成立し得ない。
お願いした事が、自分の思い通りにいかなくても、
「おまえがそうしたのなら、それでいいよ。いいね!面白い!」
という相手を認める気持ち。
基本的に誰かに何かをやってもらった時に
完全に自分の思い通りにいくことなんかない。
思いもよらぬことが起こった時に、
相手への信頼や敬意があれば、
自分が求めていたものとの差異を楽しめる。
人と一緒になにかをやる面白さはそこにある。
2024年3月30・31日の一泊二日で、
滋賀県に本拠地を持つ「山中suplex」企画のシェアミーティング
「一人で行くか早く辿り着くか遠くを目指すかみんな全滅するか」に参加してきた。
今回、この企画に集まったのは、
それぞれ独自の動き方をしている8団体。
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art space tetra (福岡)
GUDSKUL (ジャカルタ)
国立奥多摩美術館 (東京)
タネリスタジオ+Art Space&Cafe Barrack (愛知)
飛生アートコミュニティー (北海道)
バイソンギャラリー (兵庫)
WALLA (東京)
山中suplex (滋賀)
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それぞれの活動について話を聞くことができたのだが、
どの団体も、関わる人たちとの間に、
気持ちの良いてきとーさを携えることを
大切にしているように思った。
今の世界は、物事にラベリングをして、文言を並べ、多数決の理屈で
早く、安く、便利に物事を動かしていくことが正しいとされている。
その恩恵には浴している。
しかし、行き詰まっているとも感じる。
知性と思いやりを伴うてきとーさを携えた社会。
今回「山中suplex」に集まった
こういう人たちが、新しい世界を作っていくのかなと妄想した。
(佐塚真啓)
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イベント中の写真を1枚も撮っていなくて、
写真は帰りに観光した金閣寺。銀閣寺。

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