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【遊戯王】日本選手権で六花を使わなかった理由

satsuimoです。今回の記事は、山形YPを中心に、私が普段お付き合いをしている友人・知人のみなさん向けの記事になります。

まずは、先日の日本選手権東京大会に向けて、構築・プラン取りの相談に乗ってくれたぜろまるさん、そして、調整に付き合ってくれたり、応援の言葉をかけてくれた山形YPをはじめとする友人のみなさん、本当にありがとうございました。

結果としては、4回戦敗退と、2日目に進むことはできませんでしたが、全国大会で2勝できたことは、自分にとって大きな経験になりましたし、自信にもなりました。

今回の日本選手権に向けては「R-ACE」デッキを選択し、プレイの研究をしてきたので、大会後には、その情報を還元するために「R-ACE」勉強会を開いたりしました。その中で、友人の一人に言われたのが、「デッキ選択として、『六花』ではなく『R-ACE』を選択した理由を話してほしい」ということでした。

確かに、デッキ選択の理由の部分についてじっくり話すような機会はなかったので、改めてきちんと言語化して残すことは、自分のためにもなると思いました。勉強会の中では、なかなか時間がなく、話をすることができなかったので、今回、noteの記事として執筆することにしました。


6/9~ 相談開始


ぜろまるさんにデッキの相談を始めたのが6/9で、日本選手権までのこり1か月ぐらいの時期でした。

環境としては、ちょうどデモンスミスが登場したあたりで、環境トップ群のうち、デモンスミスを搭載できるデッキ(スネークアイ、R-ACE、ユベルなど)と、それ以外のデッキとのパワー差が開いていることが認識されるようになってきた頃です。

この時は、「蕾禍六花」を使うことが、自分の中でほとんど決まっていました。そもそも店舗予選を優勝したデッキがこの蕾禍六花だったということ、そして、一から自分でプランを考えたデッキのため、思い入れがあったということが理由です。

店舗予選を蕾禍六花で優勝したことで、かなりの方にリアクションをしていただき、日本選手権への注目度合いも改めて感じたので、本戦でも蕾禍六花で結果を残すことで、自分が好きで使ってきたテーマにさらに脚光を当てたいという野心もありました。


6/16~ 蕾禍六花→純六花へ


蕾禍六花での出場を決めてからは、毎週、蕾禍六花で実践を積んでいきましたが、思うように勝てない日々が続きました。ただでさえ環境トップ群のデッキに対してパワーで劣る上に、デモンスミスの登場によって、その差がさらに開いてしまったためです。

蕾禍六花は、そのギミックをあまり知られていないというアドバンテージがありますが、そのアドバンテージをもってしても、デモンスミス入りのデッキとのパワー差を覆すことはできませんでした。

そのため、増殖するGなど、各種誘発への耐性が下がる要因になっている蕾禍ギミックを抜くことを決断し、誘発受けの良い純構築の六花を試すことにしました。誘発受けの良さを主張することで、軒並み増殖するGの受けが悪い環境トップ群のデッキと差別化を図る狙いでした。


6/23~ 制限改訂


7月からのリミットレギュレーションが発表され、登場したばかりのデモンスミスには規制が入らず、環境トップ群のデッキとのパワー差は埋まらない改訂となりました。

むしろ、サモンリミッターが新たに制限カードに指定され、サイド後の先攻をサモンリミッターに頼っていた六花側の方がダメージを受けるという、六花目線ではなんとも皮肉な結果になってしまいました。


6/30~ ACS仙台


純構築の六花で臨んだACS仙台は、2連敗で敗退という、日本選手権に向けて暗雲立ち込める結果になりました。純構築の六花ではパワーが足りず、少しでも勝率が高いのは、蕾禍を混ぜる構築だという結論に至ります。

そこで、再び蕾禍を混ぜた形で新制限のデッキレシピを考え始めますが、蕾禍を混ぜた形でも、環境トップ群とのパワー差はかなり開いており、あれこれ試行錯誤しても勝てる未来が見えてきません。


毎日のようにぜろまるさんに相談

漠然と「無理」と思っていた部分を、ぜろまるさんに課題を細分化してもらい、ひとつひとつ考えていくことにします。


二ビルケアがまじで無理

まじで無理でした。ぜろまる先生から「ドロールと二ビル両方のケアは諦めよう」という金言をいただき、再び考え出します。


デッキ番号「141(ワンフォーワン)」は運命

あまりに誘発耐性が上がらず、手数に活路を見出してサンアバロン型にたどり着きます。にわかで使えこなせる気がしない。完全に道に迷いました。


毎日つらかったです

自分の好きなデッキを使いたい。でも今の環境では勝てる未来が見えない。検討を重ねても光が見えてこない状況は、自分の糧にはなっていると感じたものの、結果が出ないことによる苦しさも感じていました。


7/3~ そして、六花→R-ACEへ


蕾禍六花では勝てない。それなら蕾禍六花で日本選手権に「出場する」ことをゴールにしてしまってもいいのではないか。そう思い始めていました。自分の好きなデッキを日本選手権に持っていく。それ自体に価値があることだと思ったからです。

しかし、そう決断するには引っかかりもありました。せっかく獲得した東京大会への出場権、記念受験にしてしまってもいいのだろうか。店舗大会で対戦した相手に失礼ではないか。出場するなら、優勝を目指すべきではないか。「勝ち」にこだわるべきではないか。

自分のデッキ選択は、このとき「ゼロ」ベースに戻ったような気がしました。今の環境で、今の自分が、正確には2週間後の自分が最も勝てるデッキは何なのか、もう一度考えてみることにしました。


蕾禍六花レベル100

そして浮上したのが、「R-ACE」というデッキ選択でした。

検討のテーブルにあったのは、デモンスミスギミックを使えるデッキ(スネークアイ、R-ACE、ユベル)と、天盃、粛声です。

このうち、天盃は、1日目に6連勝しなければいけないことを考えると、誘発の打ち所の判断がシビアになり、自分の実力では現実的ではないと思っていました。また、粛声についても、乗り手の実力が如実に現れるデッキであり、自分には使いこなせないだろうと思っていました。

先攻盤面に最も信頼がおけるのはユベルでしたが、後手捲りに不安がある点と、回しの難易度がやや高い点、カードをほとんど持っておらず、残り時間が1週間ちょっとしかない段階でカード集めから始めるのはさすがに厳しいと思い、候補から外しました。

スネークアイとR-ACEを比較したとき、ギミックがコンパクトなスネークアイの方が安定性が高く、強さに直結しているのではと考えましたが、R-ACEは、以前CSにも持っていくほど触っていたため、ギミックについてのある程度の知識があり、「いま自分がある程度回せる環境デッキはR-ACEしかない」との結論になり、R-ACEを日本選手権にもっていくことに決めました。


ぜろまるさんが「強そう」しか
言わなくなるぐらい強い

最後に「回し慣れた六花」と「回し慣れていないR-ACE」を比較し、今回の日本選手権で「勝てるのは」R-ACEだろうという結論になりました。R-ACEは、私が日本選手権で「勝つための」最善のデッキ選択でした。


日本選手権結果


1.不戦勝
2.蛇眼センチュリオン 後◯◯
3.粛声 後✕◯◯
4.天盃 先✕◯✕

結果としては、4回戦敗退。全国の強豪がひしめく中で2勝もできたというのは、今の自分の実力としては上出来だったのではないかと思います。

センチュリオン、粛声ともにパワーではR-ACEが上回っており、デッキ選択の重要性を痛感しました。お二人ともプレイが非常にうまく、もし自分のデッキ選択が六花だったら、結果がどうなっていたか分かりません。

以上が、自分の、日本選手権におけるデッキ選択の理由です。本当に個人的な内容なので、「知り合い、友人向け」と最初にことわりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

また来年、頑張りたいと思います。


余談


日本選手権前、最後の実戦になった非公認大会で優勝。この時はデッキ名を伏せていましたが、写真の「心変わり」は、サイドカードとして採用していたことに加え、六花からR-ACEへの「心変わり」を表していました。誰がそんなん気付くねん!!!


おわり

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