【わたしと藻嶺#7 久保智人さん】
氏名:久保智人(くぼともひと)
職業:企業法務Matching合同会社 代表社員CEO
卒業年:2007年
学部・学科:法学部法学科
プロフィール
小樽出身。札幌大学を卒業後、2社で法務部署の立ち上げを経験したのち2017年にサツドラホールディングスに中途入社。サツドラでも法務部の立ち上げを担う。複業として2019年に創業した「企業法務Matching合同会社」は、士業、営業、コンサルタント、女性アナウンサーなど様々な顔を持つ7名の複業家たちがそれぞれのスキルを活かした事業活動を行っている。
札幌大学在学中の思い出
Q:どんな学生でしたか?とくに心に残っていることなどがあれば教えてください。
ずっとバスケットボールをやっていたので、大学でももちろんバスケットボール部に入るつもりでした。しかし入部前にヘルニアになってしまい断念。勉強に打ち込もうと決めました。
バスケットボールの影響でストリート系のファッションに凝っており、髪型は坊主頭(ほぼスキンヘッド)。そのスタイルで常に最前列で授業を受けていました。外見が目立っていたので、周りからは「変わったやつ」と思われていたと思います。高校が厳しい学校だったので、その反動か「しっかり勉強していればあとは自由」というように少々極端な考え方だったかもしれません。
法学部を選んだのは、事業経営者だった父を側で見ていた経験が大きく影響しています。ビジネスは法律によってさまざまな制限が加えられるということを日頃から見聞きしており、社会のルールとしての法律を学ぶ必要があると感じていました。今も札幌大学で教えていらっしゃる森山先生のゼミに入れていただき、卒論は個人情報について執筆しました。
また、一つ上の先輩方と一緒に「優法会」という法律勉強サークルを立ち上げ、討論会や勉強会などの活動を行っていました。当時は30人くらいのマンモス勉強サークルだったと記憶しています。そのメンバーとは今でも仲が良く、SNSで交流しています。
キャリアについて
Q:大学を卒業されてから現在までのご経歴や、現在のお仕事の具体的な内容を教えてください。
衝撃的な出会いから企業法務の道へ
札幌大学在学中に「企業法務論」という授業を受けたのが全ての始まりです。土曜日の授業で、企業の法務担当者の方が外部講師として教えて下さるものでした。
それが大変面白かったのです。とくに債権回収の話を聞いた時は、そんなドラマのようなことが実際行われているということに驚きましたし社会勉強にもなりました。同じ法学部の友人たちは士業や公務員を目指す中、自分は企業法務を目指そうと決め、就職活動をしました。
まずは東京にある食品卸売会社の企業法務部門に就職し、8年間勤めました。そこでは、「企業法務論」の授業で学んだことを実務として経験できました。現場での実務経験が増すにつれ、海外での法律案件や株式上場などに自分の興味が移るようになりました。二社目では、海外での現地法人立ち上げに携わり、また株式上場の準備業務も担当しました。しかし、途中で会社の方針が変わり上場は目指さないことに。大変居心地の良い職場ではありましたが、雇用契約の発展的解消ということで退職することに決めました。
地元で挑戦する価値を見極め、複業での起業にチャレンジ
心機一転、北海道へUターンし、複業を視野にいれつつ転職活動を行う中で辿り着いたのがサツドラです。複業を認めて下さったばかりか、サツドラとしても複業を推進していきたいというお話まで聞かせていただきました。タイミングが大変良かったのだと思います。現在は自分の会社を含め複数の仕事を持つ「複業」スタイルで働いていますが、サツドラの経営管理グループでもしっかりと貢献できていると自負しています。
企業法務Matching合同会社は、サツドラに入社した翌年に創業しました。地元である北海道を拠点とし、企業法務というものを世の中に広めようというビジョンでスタートしました。今でも企業法務の啓発を事業として行っているのは日本で弊社だけではないでしょうか。
初めて社長という立場になった時、これまで経営者の隣で苦労や工夫する姿を見てきた経験が大変役立ちました。一生懸命やっているうちに色々なところからお声をかけていただけるようになり、現在は法務マッチングサービス、戦略マッチングサービス、教育研修サービスの3つの軸で事業展開しています。今年で創業4年目となり、社員は9名全員が複業で働いていただいています。
中には複業をよく思わない企業もあります。私が考える複業は「本業に対する投資」です。社員自身が複業の意味をしっかり理解し、各自の会社で説明・説得できるようサポートするのも私の役目です。弊社の就労形態は基本的には自由で、ジョブ型雇用となっています。社員の皆さんは、本業の勤務時間外で工夫しながらお仕事されています。
また、個人としてのコンサルティング(社外取締役)の任務も拝命するようになりましたので、今後はそういった活動にも注力していくつもりです。
札幌大学の後輩に向けたメッセージ
Q:札幌大学の後輩や同窓生に向けてメッセージをお願いします。
現在、企業法務Matchingの業務の一つとして、札幌大学で外部講師として講義を行っています。毎週学生と身近に接する中で感じるのは、もう少しアクティブでも良いのではないかということです。就職を視野にいれた話をすると、さまざまな企業で「求める学生像」のようなものを採用ページなどで掲載しています。そこに自分を近づけていけるような学びを4年間で見つけられたら良いのかなと。
私の授業では、体験型の講義を取り入れたり、自分以外のさまざまなゲスト講師をお招きしたり、さらに大学以外の場所を学生と訪問してみたりと、学生の皆さんが気づきを得るきっかけとなるような工夫をしています。学生の皆さんはあまり自覚がないかもしれませんが、実は学生というだけでものすごい価値があるのです。例えば、大学生が(起業するなど)新しいことを始めると、ほぼ間違いなくメディアが取り上げてくれますよね。この素晴らしい4年間で自分をしっかりと見つけられたら、その後の就職活動でも必ず結果につながります。
私も講師の一人として、学生に寄り添うような教育現場を作りたいと考えています。学生の皆さんには、ぜひ気軽に話しかけていただき、必要なものをどんどん吸収してもらえたらと思います。
Topics
久保さんが代表社員CEOを務められる企業法務Matching合同会社から、就活トータルサポートプログラム「就活応援福袋」がリリースされましたので、以下ご紹介します。
就活生の皆さん、納得のいく就活を目指しませんか?
・何から始めたらいい?
・どんな業界が合う?
・自分のやりたいことって?
等々、就活の悩みやキャリアについて、経験豊富な企業法務Matchingスタッフが1から10まで本気でサポートします!
皆さんに本気で取り組んでいただくため、有料(1万円)とさせて頂いております。
飲み会2回我慢して、納得のいく就活を行うために、一緒に頑張りましょう!
「就活応援福袋」はこちらからお申込みいただけます。
※個人情報の取得目的は、就活応援福袋に関する連絡のためです。取り扱いについては、企業法務Matching合同会社プライバシーポリシーをご確認ください。
その他、ご不明点や詳細については企業法務Matching合同会社へお問い合わせください。
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